「6試合を0-1で負けるよりまし」モウリーニョが歴史的惨敗を総括。前オーナーには痛烈苦言「汚点の山を遺した」

2021年10月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

24日に全勝のナポリとの大一番を迎える

モウリーニョはナポリとの大一番で、3日前の悪夢を払拭できるか。(C)Getty Images

 ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が現地時間10月23日、セリエA第9節ナポリ戦の前日会見に出席した。クラブ公式サイトなどが伝えている。

 モウリーニョを新監督に迎え、新たなスタートを切ったローマは、リーグ開幕3連勝と幸先の良いスタートを切ったものの、以降は勝ち負けを交互に繰り返す不安定な状態に。一方、ナポリはここまで8戦全勝と絶好調だ。

 ナポリとのホームゲームは、今後の行方を左右する前半戦のひとつとの山場とも考えられるが、百戦錬磨のポルトガル人指揮官には一切の気負いがない。

「極めて重要な試合になるか?そうは思わないね。これまでのところ、結果よりもパフォーマンスのほうが良かったかもしれない。15ポイントを獲得しているが、もう少し獲っていてもおかしくなかった。だからターニングポイントだとは思わないが、勝ちたい試合ではある。全試合に勝利し、絶好調の相手だけに、とても難しいことだけどね」

 21日には、メンバーを入れ替え臨んだUEFAカンファレンスリーグのグループステージ第3節、ノルウェーのボデ/グリムト戦で、1-6と歴史的大敗を喫した。

「何よりも、あのような結果は一生に一度のことだし、あと5分、10分プレーしていれば、1-7、1-8で終わっていたかもしれない。しかし、その責任は私のみにある。試合に負けるリスクのあるチームを出すことを決めたからだ。もちろん、このような大惨事になるとは思っていなかったけどね」

【動画】ローマを6発粉砕し、ロッカールームで大はしゃぎするボデの選手たち
 グループステージ3試合を終え、ローマは2勝1敗で2位に位置。モウリーニョは悔しさを滲ませながらも、次節以降に向け気持ちを切り替えている。

「勝点6を獲得し、まだホームゲームが2試合残っているので、この敗戦は順位的には大したことではない。6試合を0-1で負けるよりも、1試合を1-6で負けるほうがましだ」

 また、モウリーニョは前オーナーを痛烈に批判する場面も。自身の苦悩を赤裸々にぶつけている。

「(現オーナー一家の)フリードキンと(ゼネラルディレクターの)ティアゴ・ピントは、前のオーナーと経営陣の汚点の山を引き継いたんだ。我々はいくつかの問題を解決し、プロジェクトを成功させるための適切な条件を整えるためにお金を使ってきた。プロジェクトには時間が必要だ。誰かが『モウリーニョはオーナーに不満がある』などと書いていたら、それは嘘だ。

 もっと選手が欲しいかって?他の全ての監督がそうであるように、各ポジションに同じレベルの選手を2人ずつ配置し、毎試合1時間ごとにローテーションして5人の選手を交代させられるような、バランスのとれたチームを望んでいるよ。しかし私はアホではない。フリードキンやティアゴに多大な敬意を払っており、状況を理解したうえでローマでの仕事を引き受けることを決めたのだ」

 モウリーニョ率いるローマは、大一番を制し、3日前の悪夢を払拭することができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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