「日本のメッシ」鎌田大地が今季初ゴール! フランクフルトで長谷部誠と共に先発し、ホームでのシーズン初勝利を呼び込む【EL】

2021年10月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

鎌田、パシエンシアの投入でくすぶっていた前線が躍動

先発起用待望論も上がっていた鎌田。その期待に応える活躍を見せた。(C)Getty Images

 現地時間10月21日、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第3節が各地で行なわれ、長谷部誠と鎌田大地が所属するドイツのフランクフルトは、ホームにギリシャのオリンピアコスを迎えた。

 長谷部は3バック中央、鎌田はトップ下で、さらに2トップの一角でFWゴンサロ・パシエンシアが先発に名を連ね、1-2で敗れたヘルタ・ベルリン戦から5人が入れ替わった。

 試合開始直後から、ペースを握ったのはフランクフルト。最終ラインから的確な長谷部の配球が攻撃陣を後押しし、鎌田は緩急を取り入れた動きでオリンピアコスの守備陣をかく乱。ホームチームは明らかに有利なペースで試合を進める。

 そして25分、鎌田からのパスに反応したボレがエリア内で倒されPKを獲得。これをボレ自身が決めて1点を先制する。

 しかしこのリードはつかの間で終わりを告げる。28分、セットプレーの守備にまわっていたヤキッチのハンドが取られ、PKを献上。エル・アラビに決められ、試合は振り出しに戻った。

 だが、その後もホームチームは猛攻の手を緩めずにゴールに迫る。そして前半アディショナルタイム、CKからこぼれたボールを組み立て直し、最後はソウの折り返しに、トゥレが足で合わせてゴールネットを揺らし、2-1で前半を折り返した。
 
 後半に入り、フランクフルトは水を得たように躍動。鎌田も自由に前線を走り回り、パシエンシア、ボレと好連携を見せる。

 そして、待望の瞬間は59分に訪れた。エリア手前で鎌田からのパスを収めたパシエンシアがシュートを放つ。これはGKに弾かれるが、こぼれ球を信じて詰めていた鎌田がキープし、冷静にGKをかわしてから左足で流し込み、3点目をゲット。日本人アタッカーにとっては今シーズン公式戦初ゴールを記録した。

 また、ファンの間では先発待望論も上がっていた鎌田に対しては、現地サポーターから「これだけでは飽き足らない!カマダは先発にいるべき」「マジでこの選手を使わない意味が分からない!」「ELでのカマダは本当にジャパニーズ・メッシだ」といった称賛の声が上がっている。

 試合はその後、オリンピアコスが攻勢を強めるものの、長谷部を中心とした落ち着いた守備で跳ね返した。また、83分には負傷で長く戦列を離れていたセバスティアン・ローデがピッチインし、スタジアムから大きな拍手が送られた。

 試合はそのまま3-1でフランクフルトが勝利を収め、勝点7でグループBの首位に浮上。リーグ開幕節ドルトムント戦以来のそろい踏みとなった長谷部と鎌田は、今シーズン初のホームでの勝利に大きく貢献した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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