「泣き言だ」オランダ代表OBがクルトワの過密日程批判をバッサリ!「ただサッカーをしていればいい」

2021年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕らはロボットじゃない」と悲痛な叫びを

ファン・デルファールト(左)がクルトワ(右)の発言を真っ向から否定した。(C)Getty Images

 元オランダ代表MFラファエル・ファン・デルファールトが、ベルギー代表GKティボー・クルトワに噛みついた。

 事の発端となったクルトワの発言があったのは10月10日、イタリアとのUEFAネーションズリーグ・3位決定戦(●1-2)後のこと。レアル・マドリーの守護神は「無意味な試合だった」と、欧州サッカー連盟(UEFA)を痛烈に批判したのだ。

「この試合は単なるマネーゲームであり、我々はそれを正直に話さなければならない。UEFAにとっては金になるから、僕らはプレーしている。両チームがどれだけ(メンバーを)変えたかを見てくれ。もし両チームが決勝に進出していたら、他の選手もプレーしていただろう。これは僕らがあまりにも多くの試合をこなしていることを示している」

 そのうえで、国際サッカー連盟(FIFA)が提案しているワールドカップ(W杯)の隔年開催へも疑問を呈し、負荷の大きい大規模な大会の開催頻度を増やすことは、選手の怪我が増えるだけだと警鐘を鳴らしていた。
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「毎年のようにEUROやワールドカップの話が出てくるが、いつになったら休めるんだ?1度もないじゃないか。だから、トップ選手は怪我をすることになるんだ。僕らはロボットじゃない!試合は増えていく一方で、休む時間は減り、誰も僕たちのことを気にかけてくれない。来年は11月にワールドカップがあるから、また6月の後半までプレーしなければならない。3週間の休暇では、選手が最高のレベルで12か月間続けることはできない。我々が何も言わなければ、いつも同じことになってしまう」

 これらの発言に、元イングランド代表DFジェイミー・キャラガーは自身のツイッターで「素晴らしいインタビューだ。彼の言うことは全て正しい。特にトーナメントの3位決定戦については、絶対に時間の無駄だ」とコメントするなど理解を示す声が上がるなか、ファン・デルファールトはクルトワの主張を真っ向から否定した。

 ベルギーの専門誌『Voetbalmagazine』によれば、11日に母国『NOS』でW杯予選、オランダ対ジブラルタルで解説を務めた際に、こう吐き捨てている。

「それはナンセンスだ。ただサッカーをしていればいい。クラブからたくさんの給料を貰っていれば、もちろん忙しくなる。私たちはみんなそれを経験してきたんだ。試合は最も楽しいものであり、それは泣き言だ」

 現役選手、OB、ファン、そしてUEFAやFIFAら組織運営者と、立場によって意見の相違が出るのは当然だろう。年々過密日程化が進むなかで、サッカー界の今後の動向に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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