「崖っぷちに強い」「この延命力は…」ピンチを切り抜けた森保一監督と、共通項の多い欧州の指揮官とは? ファンの間で話題沸騰

2021年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「土壇場の延命力がある」

試合後、サポーターに感謝を伝える姿も話題を呼んだ森保監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表は10月12日、埼玉スタジアム2002でカタール・ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦に臨み、2-1で勝利を収めた。

 W杯最終予選3連勝中と波に乗るオーストラリアに対し、日本はこれまで今予選で1勝2敗と負け越していた。W杯出場のために、これ以上の敗北は許されないという崖っぷちの状況で迎えたホームでの大一番は、ともすれば森保一監督の進退問題にも発展する可能性を秘めていた。

 しかし、試合は田中碧のゴールで先制し、一度は追いつかれるも、最後には途中投入の浅野拓磨のシュートが相手DFのオウンゴールを呼び込み、勝ち越しに成功した。

 土壇場の勝利。そして、カタールW杯への切符を失わないための希望をつなげた。その手腕に、サッカーファンの間である人物を彷彿させると話題になっている。それは、プレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッドを率いるオレ・グンナー・スールシャール監督だ。

 クラブのレジェンドOBであり、2018年末から古巣を指揮するスールシャール監督は、まだタイトルには手が届いていないが、昨シーズンはリーグ2位に入るなど、タイトル奪還の期待が高まっている。

 一方で、ユナイテッドというビッグクラブならではだが、成績が安定しなかった時期にはサポーターやOBからは、チームのパフォーマンスなどに不満を抱き、解任を求める声が度々話題にのぼる。それは就任後、一度や二度ではない。
 
 だが、そのたびにスールシャール監督はチームの勝利という結果で批判を黙らせ、ここまでチームを押し上げてきた。決して緻密な戦術を積み上げるタイプの指揮官ではないが、人情味にあふれ、育成の手腕やモチベーターとしての評価は高く、プレミアリーグのファンからもその粘り強さには感嘆の声が上がるほどだ。

 今日の結果を受け、日本のファンからは「森保さん=スールシャール説です」「ガチで解任されそうになったら勝つやつ!」「延命力が和製スールシャールこと森保監督」「意図のわからない交代で入った選手が点に絡む。森保監督、スールシャール並みに持ってるな!」「森保さん、人柄的にはめちゃめちゃいい人だから選手から信頼はされてるんだろうな、ほんとにスールシャールみたいだよね」といった類似点を指摘する声が多く上がっている。

 日本は、この勝利で勝点を6ポイントとし、カタールW杯への望みを繋いだが、依然厳しい戦いは11月にも続く。ベトナム、オマーンとのアウェー2連戦でも勝利を求められる森保ジャパンは、再び勝ち星を手にすることができるか。欧州で有名な指揮官と"似ている"という声を集めた日本人指揮官の手腕は、引き続き注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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