「中盤の選手それぞれの良さを活かせた」アンカー遠藤航が明かした新システムへの手応え

2021年10月13日 サッカーダイジェスト編集部

「中盤3枚の真ん中はクラブでもやっているし、守備範囲は自分の武器」

勝利したオーストラリア戦後、遠藤航が「中盤3枚の手応え」を語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 10月12日、カタール・ワールドカップ・アジア最終予選の日本対オーストラリアが行なわれ、日本が2-1で勝利した。
 
 日本は前節までのシステムである4-2-3-1から、新しく4-3-3に変更しキックオフ。開始8分、南野拓実のクロスから田中碧の右足で先制するも、70分にフルスティッチの直接FKで失点。そして1-1で迎えた86分、浅野拓磨のシュートが相手のオウンゴールを誘って追加点。この得点が決勝点となり、2-1でオーストラリアを下した。
 
 試合後、中盤3枚の真ん中、アンカーとして先発した遠藤航が、新システムについて振り返った。
 
「試合前から、中盤3人の距離感を意識していい形を作ってボールを動かしていこうと話していました。実際その通りにできたので、攻撃面ではよかったと思います。守備面では田中と守田(英正)を相手の2ボランチに行かせて、こぼれてきたところは自分が全部奪うという意識をもってプレーしていました。役割がはっきりしていたという点においてはよかった。チームとしても2つのオプションを持っていることで相手も分析しづらくなると思うので、ポジティブにとらえています」
 
 また、記者から自身の持ち味について問われた遠藤は次のように答えた。
 
「所属クラブでも1ボランチはやっているので、スペースが空いていても守備範囲の広さを活かして守れるところは自信をもっています。2ボランチよりも自分が自由に動きながら、タイミングを見てボールを奪うという戦い方はやりやすかった。相手のウイングが中に入ってきた時もトップ下の選手と同時にマークして、抑えることができました」
 さらに前節サウジアラビア戦からの修正点については、「4-3-3にしたことで前から行く意識は強くなったと思います。南野と伊東(純也)は下がりすぎず、サイドバックも高い位置を取れていたし、大迫(勇也)もセンターバックにプレスをかけるのではなく、落ちてきたボランチを見て、両ウイングがセンターバックに行く形が上手くできた。攻撃面では中盤3人がそれぞれのポジションを全員ができるという利点を活かして、流動的にプレーできたと思います」と語った。
 
 次節はアウェーでベトナムと、さらに翌週には1戦目で敗れたオマーンと戦う。オーストラリア戦の勝利をワールドカップ出場に繋げるためにはいずれも勝点3が必須になる。
 
 新システムでより一層躍動感が増した遠藤の活躍に期待が懸かる。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部
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