「日本は機能しなくなった」ブラジル・メディアの日本通記者が森保Jの“失速”を指摘「エースがいない」

2021年10月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「森保監督の失脚を意味することにもなりかねない」

日本代表は約4万人が集う超アウェーのスタジアムで大一番に臨んだが…。(C)REUTERS/AFLO

 まさかの敗戦に、地球の裏側でも驚きが隠せないようだ。

 現地時間10月7日、カタール・ワールドカップのアジア最終予選・第3節でサウジアラビアと敵地で対戦した日本は、0-1で敗北。9月に行なわれた2試合を1勝1敗で終えた森保ジャパンだが、早くも2敗目を喫した。グループ内では、得失点差でオマーンをかわし、3位につけているが、次戦オーストラリア戦の雲行きも決して明るくない状況だ。

 ブラジル大手メディア『globo』の日本通、チアゴ・ポンテンポ記者は「この結果は日本の最終予選での立場を複雑にしている」とし、「来週火曜日に行なわれる日本とオーストラリアの決戦は、サムライブルーにとって、ほぼ死活問題だ」と伝えている。
 
「3試合を終えて勝点3ポイントしかないサムライブルーは、カタールでのワールドカップに向けて微妙な立場に立たされている。日本は、ジッタで最低でも1ポイントを獲得して帰国するには有利な状況でさえあった。サウジは主力のふたりを欠いていたのだ。

 日本も右MFに入る選手を怪我などで欠いていたが(久保建英、伊東純也、堂安律)、このポジションにも多くの選択肢があった。実際、試合が始まってみれば、サウジの怖さは空中戦でしか感じなかった。残念だったのは、大迫が前半の決定的なチャンスを逸したくらいだ」

 だが、「後半になると、日本の攻撃はもはや機能しなくなった。特に柴崎岳のミスで失点後、日本は無秩序で無謀な攻撃をし、GKアル・オワイスを脅かすことはできなかった」と辛口で評した。

 そして、12日に予定されているホームでのオーストラリア戦は、「サムライブルーにとって事実上の死活問題であり、悪い結果になれば、森保一監督の失脚を意味することにもなりかねない」と指摘している。

「技術レベルの低い相手との対戦しかしていないにもかかわらず、この段階での日本のパフォーマンスは低い。中国に勝利したときでさえ、説得力のあるパフォーマンスではなかった。抱えているメンバーで結果を得られない場合、監督の責任は大きい。果たして、この最終局面で活躍していない柴崎を外す勇気があるだろうか? このポジションには守備力の高い守田や、バランス感覚に優れた田中碧など、良い選択肢があふれている」

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