【J1採点&寸評】仙台×名古屋|内容でも結果でも圧倒。第1ステージ最終戦は仙台に軍配

2015年06月28日 小林健志

磨き続けたパスサッカーを披露した仙台がホームで完勝。

【警告】仙台=キム・ミンテ(7分) 名古屋=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】奥埜博亮(仙台)

【試合内容】
 前半は仙台ペース。20分に金園のヘディング、30分には奥埜のシュートなど、何度も決定機を作る。そして迎えた39分、菅井からパスを受けた奥埜のクロスから野沢がゴールネットを揺らして先制した。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・17節
 
 後半になると名古屋が負傷明けの川又を投入して、3バックから4バックに布陣変更。一転して猛反撃を試みたが、六反の好セーブなどに阻まれ得点できず。徐々に仙台のペースに戻り始めた69分、梁のシュートのこぼれ球に反応した奥埜にゴールへ押し込まれて追加点を許した。
 
 その後、完全に流れを手にした仙台が名古屋陣内に再三攻め込み、2-0と完勝。仙台は7位に順位を上げ、名古屋は9位に後退して第1ステージを終えた。
 
【チーム採点・寸評】
仙台 7
第1ステージに磨き上げたパスワークで名古屋守備陣を翻弄し続ける。結果的にも内容的にも完勝だった。
 
名古屋 5
負傷者続出の影響か、最後まで連係がちぐはぐ。守備で常に後手を踏んで2点を献上してしまった。
 
【仙台|採点・寸評】
GK
1 六反勇治 6.5
後半頭の名古屋の猛攻を好セーブで退け、勝利に大きく貢献。フィードの精度も高かった。
 
DF
25 菅井直樹 6.5
機を見た攻撃参加で相手の脅威となり続け、2得点の起点となる活躍を見せた。
 
2 鎌田次郎 6.5
身体を張った守備のみならず、攻撃面でも精緻なフィードを披露。チームにリズムを与えた。
 
3 渡部博文 6.5
スピード豊かな名古屋の攻撃陣にも終始落ち着いて対応。90分間を通して大きな破綻はなかった。
 
4 蜂須賀孝治 6
ミスも散見されたものの、徐々にプレー判断に思い切りの良さが戻る。積極性が光る場面も。
 
MF
10 梁 勇基 7
相手DFを引きつけるポジショニングが絶妙。ゴールに向かう執念が奥埜の得点を呼びこんだ。
 
6 キム・ミンテ 6
ファウルが多かったが、守備で激しさを見せ無失点に貢献。落ち着いたパス回しも見せた。
 
17 富田晋伍 6.5
持ち前の粘り強い守備と、的確なボール捌きでキャプテンらしくチームに落ち着きを与えた。
 
8 野沢拓也 6.5
彼にしか出せないアイデア溢れるパスで決定機を演出し、技ありゴールでチームに勢いをもたらす。
 
FW
11 金園英学 6
献身的な守備と前線でボールを収めるプレーは素晴らしいが、シュートを決めてこそ。
 
7 奥埜博亮 7
長身DFの懐に入ってボールを収め、1得点・1アシスト。名実ともにチームの顔になりつつある。
 
交代出場
14 金久保順 6
独特のリズムのドリブル突破と正確なパスで決定機を演出。チームに馴染んできた。
 
28 山本大貴 -
10分少々の出場時間であまりボールに絡めず。もう少しインパクトを残したかった。
 
33 多々良敦斗 -
アディショナルタイムからの出場で、特筆すべきプレーはなし。ピッチに立ったという記録だけが残った。
 
監督
渡邉 晋 6.5
我慢して使い続けた若手が結果を出し、パスサッカーで圧倒。第2ステージでの躍進を予感させた。

次ページ攻守に良いところは少なく、布陣変更も効果は…。

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