「日本の選手みんなに見てほしい」岩渕真奈が衝撃のバルサ戦で見出した“なでしこ復活へのヒント”

2021年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「世界のトップって上に行けば上に行くほど遠くてとんでもない世界」

ベンチスタートとなったバルサ戦。終盤に登場した岩渕だったが、欧州女王の脅威とはなれなかった。(C)Getty Images

 日本女子サッカー界の至宝にとっても、受け入れがたい厳しい現実だった。

 現地火曜日、UEFA女子チャンピオンズ・リーグが開幕し、グループステージ初戦で岩渕真奈を擁するアーセナルは昨季女王のバルセロナ(スペイン)とアウェーで対戦。攻守両面で終始圧倒され、1-4の惨敗を喫した。
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 ベンチスタートとなった岩渕は、イングランド・リーグで開幕4連勝を飾って絶好調を維持するチームが瞬く間に瓦解する姿を目撃。前半だけで2点のリードを奪われ、後半になって散発のカウンターを繰り出せるようになったアーセナルは0-3からなんとか1点を返すが、結局は1-4で敗れ去った。岩渕は79分からピッチに登場するも、存在を誇示するには至らず。シュート数が6本対37本、ポゼッションが36%対64%とスタッツ上も大きく水を開けられ、GKの好守やDF陣の懸命のシュートブロックがなければ、点差はもっと広がっていただろう。

 岩渕は翌日になって、自身の公式ツイッターを更新。複数回に分けて想いの丈を綴った。

「昨日の試合の話を少し。
日頃から凄いなと感じるアーセナルのチームメイト達が目の前で圧倒されるのを見て、今まで感じた事のなかった感情になりました。
全ての質が高すぎたバルセロナのサッカー。ゴールへの迫力、立ち位置、個々の技術、切り替え、連動。すごかった。

日本がもう一度トップを目指すならこのサッカーだと思います。
チームメイトに「スペインか日本だよこのサッカー」って言われたから、少しだけちょっと未来に灯りが見えた気がします。
日本の選手みんなに前半だけでも見てもらいたい。負けちゃったけど…

初めてこんなTwitterで長々と綴ったけど、今の率直な気持ちです。
ベンチに座る時間が長ければ長いほど悔しいし、ピッチに立っても何もできない自分にさらにむかつくけど、やり続けることしかできないです。
壁が分厚すぎて崩すの大変だけどぶつかりまくります!!!
 
まずは個人で少しでも感じて学んで、対抗、近づけるように頑張るしかないなと。
世界のトップって上に行けば上に行くほど遠くてとんでもない世界だけど、毎日学べる環境に身を置けてるのって選手として幸せ。一生満足なんてできないけど。
学びを得た後のミーティングからも更に学び」

 そして、「長々と綴ったけど結局は、みんなお互い頑張ろうってお話」と書き添えた。

 順風満帆な新天地でのチャレンジにあって、突如として直面した世界最高峰の分厚い壁。日本のエースはここからどんなリアクションを見せてくれるのか。今後も続く国内リーグ、女子CLでのハイパフォーマンスに期待がかかる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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