「アーセナルでも言われること」冨安健洋が重要視する“ボックス内での守備”。「集中を切らさずやりたい」

2021年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サッカーやっている以上、完全体はない」

日本代表の冨安がアーセナルで普段から強調される「ボックス内での守備」について語った。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋が10月4日、オンライン上で取材に応じた。
 
 今夏にイタリアのボローニャから、イングランドの名門クラブへ完全移籍した冨安は、ここまでリーグ戦に4試合連続で先発出場を果たすなど、プレミアリーグでの自身の価値を着実に高めている。
 
 クラブでは主に右サイドバックを務める一方、代表では本職であるセンターバックで起用されているが、「ポジションが変わってもやることは変わらない」と力強い思いを口にした。
 
「チームも変わって、新しい戦術を刷り込んでいる最中です。(日本代表では)ポジションもサイドバックからセンターバックに変わりますが、サッカーはサッカーですし、相手より走ることや、球際で負けないといった基礎的なところはどこのポジションでも変わらない。そういうところをまずはしっかりとやることが大事です」
 
 今回の10月シリーズでは、まず敵地でサウジアラビアと戦い、ホームでオーストラリアと相まみえる。難敵との2連戦。とりわけアウェーでのサウジ戦では、DFとしては忙しい展開になるかもしれない。

「(2019年の)アジアカップで対戦したときの印象は、かなりボールを支配されて、僕たちが押し込まれる展開の中で勝利したという形でした。どんな展開でも、とにかく後ろはゼロで守らないといけないです」

 アーセナルで普段から強調されることは、「ボックス内での守備」だという。その重要性を冨安は語る。

「押し込まれる展開でも、ボックスの中、点が生まれるところでしっかり防ぐことができれば失点はしない。それはアーセナルでも言われることですが、攻撃面も守備面も含めて勝負を決めるのはボックス内だと思っています。なので、ボックス内での戦いはより意識して、集中を切らさずやりたいと思っています」

 世界の舞台での堂々とした戦いぶりを見せているが、「まだまだです。サッカーをやっている以上、完全体はない」と冨安は貪欲な姿勢を示す。底が知れない22歳のディフェンスリーダーに期待は高まるばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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