「自信を持って戦える」敵地でのサウジ戦、ホームでの豪州戦。長友佑都は「貪欲な姿勢と気持ちで」と意気軒高

2021年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「むしろ移動を考えると全然負担は違う」

10月シリーズのメンバーにも順当に選ばれた長友。サウジ&豪州との2連戦に向け、「貪欲な気持ちで戦いたい」と気を引き締める。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本サッカー協会は9月28日、カタール・ワールドカップのアジア最終予選の10月シリーズに向け、メンバー25名を発表した。

 現在の森保ジャパンでは、最多の出場歴(127試合)を誇るFC東京の長友佑都も順当にメンバー入り。11年ぶりに国内チームからの選出となったが、「移動のところはやっぱり、アジアを戦うので日本でのホームでの試合もあるし、そのあとの移動もないわけで、負担は全然違いますね」と語る。

 日本は10月7日にアウェーでサウジアラビアと対戦し、同12日にホームでオーストラリアを迎え撃つ。敵地でのサウジ戦は、ロシア・ワールドカップのアジア最終予選でも今回と同じスタジアムで行なわれ、長友もその試合でピッチに立っている。「その時は負けているからね。すごい雰囲気があったし、暑い中で本当に苦しい試合だったから、苦い思い出がある」と振り返る。

 そのサウジとオーストラリアの印象については、次のように話す。

「サウジはテクニックが非常にあって、パスワークが優れている。そのうえ身体能力が高い選手がいて、すごく難しい試合になるなという感覚。オーストラリアは、フィジカル的にもちろんすごい選手がいて育っている。最近はつなぎの部分や戦術的にもすごくレベルが上がっていて、そこも非常に難しい試合になるなと思っている」

 最終予選で日本はオマーンとの初戦を0-1で落としたが、続く中国戦は1-0で勝利。勝点3のグループ4位で、サウジ&豪州との2連戦に挑む。

「やっぱり相手も勝ちたいという熱量がすごいなかで、本当にすべてをかけて戦ってくるから、それ以上のものを自分たちが持てないと相手に飲まれてしまうなと。特に最終予選では。しっかりと勝利に対する貪欲な姿勢を、貪欲な気持ちというのを持って戦いたいと思います」

 2日に開催されるJリーグの川崎戦を終えてすぐ、代表に合流する。コンディション面の調整については、「ヨーロッパにいる時から慣れている。ヨーロッパで試合をやってから移動して戦っていたから。むしろ移動を考えると全然負担は違う」という。

「最終予選のアウェーゲームに行く時は移動があるけど、それは欧州の選手も一緒で、そのあと日本でやるけど、そのあと日本に残れるわけで。時差も移動もない。ヨーロッパの選手は移動してそこからまた試合をやるわけで。もっと激しい移動と試合を続けてきたから、そこは慣れています」
 
 一方、自身の代表活動中に、チームは名古屋グランパスとのルヴァンカップ準決勝が予定されている。「そこはもう、とにかく勝ち進んでもらいたい」とエールを送る。

 現在の森保ジャパンについては「(前回のロシア大会と比べ)経験している選手がたくさんいる。海外でプレーしている選手がほとんどだから、成熟しているのではないかと思っています」とのことで、「僕は自信を持って戦えます」と気合いを入れる。

 アグレッシブなプレーで、攻守の両局面で絶大な存在感を放つ35歳のサイドバックの活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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