【J1展望】1stステージ・17節|鹿島-川崎|若手が奮起する鹿島。今季初のリーグ戦連勝を狙う。

2015年06月26日 サッカーダイジェスト編集部

鹿島――怪我人の穴を埋めるのは若い力 川崎――2ボランチが大胆に縦パスを入れながら、両翼が基準点となれるか。

故障者/鹿=ジネイ、山本 川崎=登里
出場停止/鹿=なし 川崎=なし

J1リーグ・1stステージ17
鹿島アントラーズ―川崎フロンターレ
6月27日(土)/19:00/県立カシマサッカースタジアム
 
鹿島アントラーズ
リーグ成績(16節終了時):7位 勝点22 6勝4分6敗 25得点・22失点
 
【最新チーム事情】
●前節3ゴールに絡んだ柴崎が好調を維持。
●ジネイが全治8か月の大怪我。
●伊東、植田、豊川がU-22日本代表に選出。
 
【担当記者の視点】
 前節の横浜戦は久々の快勝だった。柴崎が全3ゴールに絡み、青木と植田が中央を固めた守備陣も今季2度目の無失点。上り調子で第1ステージ最終節を迎える。川崎戦に勝利すれば、今季のリーグ戦で初の連勝だ。現在6勝4分6敗と五分の成績のため、昌子は「勝ち越してセカンド(ステージ)や年間につなげる」と意気込む。
 
 一方で最悪のニュースが舞い込んだ。今季途中に加入し、1トップとして機能し始めていたジネイが、横浜戦の接触プレーで負傷。右膝前十字靱帯と半月板の損傷で全治8か月と診断された。昨年10月にダヴィが見舞われた症状と同じで今季絶望となった。ダヴィは練習試合に出場できるまで回復したが、赤崎と高崎が奮起するしかない状況だ。
 
 さらに、ファン・ソッコが基礎軍事訓練の申請手続きのため、韓国へ一時帰国。奮起が求められる植田は、伊東、豊川とともに7月1日にU-22コスタリカと対戦するU-22日本代表に選ばれた。今こそチームのピンチを救う若い力を発揮してほしい。

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川崎フロンターレ
リーグ成績(16節終了時):5位 勝点27 8勝3分5敗 29得点・24失点
 
【最新チーム事情】
●大島や小林ら怪我人が続々と戦線復帰。練習場が賑やかになる。
●25日の練習中にレナトが負傷。打撲と軽傷ながら、回復具合によっては出場回避も。
●レナトの状態次第でシステムも変わる可能性あり。
●ボーフム(ドイツ)に在籍していた田坂と7月1日から契約。練習場で調整開始。
●セットプレーの練習を入念に行なう。
 
【担当記者の視点】
 小林や大島ら怪我人が続々とチーム練習に合流し、田坂の加入が決まるなどチームの雰囲気は良好で、鹿島戦の先発に小林や大島が顔を並べる可能性もある。システムは、最近続けている3バックを採用すると見られる。
 
 ポイントのひとつは、3試合連続のベンチスタートとなる中村。相手の足が止まり始めた後半途中から投入されると、谷口と縦関係を構築して攻撃に厚みを加えた。この鹿島戦でも同様の役割が期待されており、"ジョーカー"を切るタイミングも見ものだ。
 
 サイドからの仕掛けも注目だ。前節の松本戦では、右サイドのエウシーニョを起点にエリア内に侵入し、船山のパスから最後はレナトがヘディングシュートを決めた。左サイドの小宮山はパスの質に課題を残したが、この両翼が攻撃の基準点となれるかがバロメーターのひとつとなる。
 
 また、2ボランチを組む谷口と森谷の連係が深まっているのは好材料。時折迷いが見られるものの、正確な縦パスから攻撃のスイッチを入れる回数は徐々に増えており、テンポ良く縦パスを入れられれば、自ずとリズムも川崎に傾くだろう。負傷明けの大島が出場すると、チームのポゼッション力が格段と向上するだけに、彼を起点とした攻撃が機能するか。
 
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