「この国では何もしなくても…」退場処分でさらなる”崖っぷち”のクーマン、判定に不満露わ!「まったく理解できない」

2021年09月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ピケは信頼を強調も…

レフェリーに対して不満を露わにしたクーマン監督。(C)Getty Images

 現地時間9月23日に行なわれたラ・リーガ第6節で、バルセロナはカディスが対戦し、スコアレスドローに終わった。

 65分にフレンキー・デヨングが2枚目のイエローカードで退場となったバルサは、数的不利の状況で何とか引き分けに持ち込んだが、これで公式戦3試合未勝利。しかも、試合終盤にはロナルド・クーマン監督が第4審判に対する問題を起こしたという判断でレッドカードを提示されて退席処分となるなど、泣きっ面に蜂状態だ。

 試合後、クーマンはクラブ公式メディアのインタビューで、「この国では、何もしなくても退場させられる!」と不満を露わに。「私は第4審判に、ピッチ上に2つボールがあるから試合を止めるべきといっただけだ。レッドカードの理由を聞いたら、『態度』だと。まったく理解できないね」とコメントしている。

 これで、指揮官がますます窮地に立たされたのは間違いないだろう。週末のレバンテ戦の結果次第では、クラブが解任に踏み切るのではないかと報じるメディアも後を絶たない。
 
 また、カディス戦の前にはジョアン・ラポルタ会長が自身のTwitterで異例の呼びかけを実施。「我々は困難な時期にあるが、このような時こそクレの皆さんが必要だ」「どうか落ち着いてほしい。やるべきことは分かっているので、必ず解決する」とメッセージを発信していた。これを"解任予告"と受け取るメディアやファンも少なくなかった。

 退席処分でレバンテ戦では指揮官不在となることが確定し、混沌とする状況のなか、主将のひとりであるピケはスペイン紙『AS』の取材に対し、「そもそもこういう試合日程にも不満がある」とコメントしながらも、このように述べた。

「ここ数年は激動の日々で、会長や監督が交代し、僕らにとって慣れない日々が続いている。でも、僕らは全員で取り組み、しかるべき環境を整えるべきだ。僕はバルサで優勝するためにここにいる。そのために、会長や監督とともにある。どちらサイドにつくとかではないんだ。喧噪はコントロールできないけれど、僕らが考えるべきことはそれじゃない」

 バルセロナは26日にレバンテ戦を戦い、週明け29日にはチャンピオンズ・リーグ第2節ベンフィカ戦を控えている。今夏に大黒柱のリオネル・メッシが退団し、クラブの財政悪化でいまだ混沌としているクラブは、この危機を乗り越えることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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