「我々は再建の過程にある」渦中のクーマン監督、声明を読み上げわずか3分で退席!前代未聞の会見に注目集まる

2021年09月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

すでに揺らいでいるクラブ首脳陣との関係にも影響か

クーマン監督が前日会見で異例の行動を取った。(C)Getty Images

 バルセロナのロナルド・クーマン監督による奇妙な会見が話題沸騰だ。

 バルサは今月14日に行なわれた、バイエルン・ミュンヘン戦(チャンピオンズ・リーグのグループステージ第1節)を0-3の完敗で落とすと、それから6日後の開幕から未勝利と苦しむグラナダとのホームゲーム(ラ・リーガ第5節)でも大苦戦。最後はスタイル完全無視のパワープレーを続けた結果、土壇場でCBロナルド・アラウホの一発が生まれ、辛くも勝点1を手にしている。

 厳しい戦いぶりに指揮官解任論が熱を帯びるなか、渦中のクーマン監督は22日にカディス戦(ラ・リーガ第6節)の前日会見に出席。すると、58歳のオランダ人指揮官は「クラブは私と一緒に再建の過程にある」という内容の声明文を読み上げた後、記者からの質問には一切答えず、わずか3分で一方的に退席してしまったのだ。

 異例の対応に英紙『Daily Mail』は「これはバルセロナの最近の歴史の中で、もうひとつの奇妙な章であり、声明文を読むという決断を事前に伝えていなかったクーマンと、取締役会とのすでに揺らいでいる関係に影響を与える可能性があるものだ」と伝えている。

 大エースのリオネル・メッシが去り、転換期を迎える屈指の名門は今後、どのような道に進むのだろうか。いずれにせよ、その座を守るための数少ないチャンスとも考えられているカディス戦でのクーマン監督の指揮には、世界中で大きな注目が集まる。
 
 なお、クーマン監督が会見で読み上げた声明は以下の通り(一部中略)。

「クラブの財務状況は、チームのスポーツパフォーマンスと連動している。つまり、大金を使わずにチームを再建しなければならず、時間が必要なのだ。ただ、若い才能は2、3年でビッグスターになれるし、チーム再建の良い点は、シャビや(アンドレス・)イニエスタがその昔そうだったように、若い選手にもチャンスが巡ってくることだ。それでも忍耐力は必要である。

 ヨーロッパのサッカーは若い選手たちにとって良い"学校"だが、チャンピオンズ・リーグで奇跡を期待することはできない。先週のバイエルン戦の敗北は、そのような観点から見なければならない。私たちがチームと一緒に行なっているプロセスは、言葉と行動の両面で無条件に支持されるべきものだ。メディアもこのプロセスを理解してくれていると思う。このようなことは、クラブの歴史上、初めてのことではない。この困難な時期に、みんなのサポートを期待している」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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