公式戦2戦連発弾!名古屋、中谷進之介が呼び起こした「小学校以来のストライカーの血」

2021年09月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「勝ち続けることで、勝利が勝利を呼ぶ」

中谷の今季リーグ戦初得点が貴重な先制弾となった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ29節]名古屋2-1横浜/9月18日(土)/豊田スタジアム

 名古屋グランパスは上位対決となった横浜F・マリノス戦を2-1で勝利し、公式戦10戦負けなしで3位に浮上した。

 9月14日のACL大邱戦から中3日で迎えたこの試合で、まさにチームを助ける働きをやってのけたのがキャプテンの中谷進之介だった。

 堅い守備やリーダーシップのみならず、12分にはCKからゴール前の混戦で押し込み先制弾を記録した。

 今季リーグ戦初得点。さらに直近のACLから2戦連続の公式戦ゴールとなった中谷は、試合後に得点シーンをこう振り返った。

「(キム)ミンテがシュートを外した時点で僕のところに来ると思っていた。前回のACLで点が取れて、今日も僕のところに来るんじゃないかと思って入っていたので、点が取れてよかった」とし、「小学校以来(柏U-12に入団前まで務めていた)のストライカーの血が蘇ってきたのかなと思います」とほほ笑んだ。
 
 それ以上に価値があったというのは、「チームとして戦えたこと」だったという。

 横浜の猛攻を受けるものの、組織だった守備でリードを守り切り、2-1で逃げ切りに成功した。

 これで3位に浮上した名古屋。首位川崎とはまだ勝点16差があり逆転優勝への道のりは険しいが、ACL(ベスト8)、天皇杯(ベスト8)、ルヴァンカップ(ベスト4)とまだ4冠の可能性を残している。

 タイトルのかかる終盤に向けて勝負強さを発揮しているチームについて中谷は、「ファミリーの皆さんとの一体感、チームとしての一体感もすごく出ている。勝ち続けることで、勝利が勝利を呼ぶというか、そういうところに要因があるのではないかと思います」と現在の好調ぶりを分析し、「先のことは見ずに、一試合一試合戦って、その結果がタイトルを取れることにつながっていくと思うので、チーム全体として狙っていきたい」と宣言した。

 名古屋に2010年のリーグ制覇以来のタイトルをもたらせるか。終盤戦へ向けて得点力を呼び起こした中谷がチームをけん引する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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