ブンデス日本人所属クラブの補強動向|マインツ編「岡崎への正式オファーはない」

2015年06月23日 遠藤孝輔

ガイスに代わる新司令塔候補はスイス代表MF。

ボルシアMG移籍の可能性がほぼ消滅し、レスター行きの噂も信憑性はいまひとつ。このまま残留なら、来シーズンは武藤との共演が実現することに。 (C) Getty Images

マインツ
2014-15シーズン成績 11位(9勝13分け12敗/45得点・47失点)
 
 崩しの切り札だったホフマンが退団した左ウイングに武藤を迎え入れ、重鎮ノベスキが去ったCBに右サイドバックもこなせるバログンを確保した。
 
 また、半年で退団する運びとなったCFカスティージョの穴は、昨シーズンの2部で得点ランク3位のニーダーレヒナーで補填。中盤センターの層を厚くするラッツァの獲得を含め、順調に強化を進めている。
 
 目下の重要案件はMFガイスの売却ミッション。すでにシャルケから1000万ユーロ(約14億円)+インセンティブという高条件のオファーが届いており、6月23日のドイツ時間朝には『ビルト』紙がこの移籍の成立を報じている。
 
 肝心の後釜と目されるのは、バーゼルのスイス代表MFフライだ。豊富な資金力を持つハンブルクが競合しているが、マインツの強化部門はガイスの売却益を投じて、一気に釣り上げようとしている。
 
 この司令塔同様、今夏の退団が有力視された岡崎はここにきて残留の芽が出てきている。ボルシアMGがスイス代表のCFドルミッチを獲得し、有力な受け皿候補ではなくなったからだ。
 
 本人は去就に関する発言を避けているものの、スポーツディレクターのハイデルは「現時点で正式オファーはない」と明言している。
 
 以前から新天地候補として取り沙汰されるレスターは、ウジョアとヴァ―ディーという不動の2トップを擁しており、岡崎への"本気度"が未知数。サプライズがあるとすれば、かつての指揮官であるトゥヘルが新監督に就任したドルトムント行きだろう。
 
 仮に岡崎を手放さざるをえない魅力的なオファーが舞い込んだ場合は、フライブルクで昨シーズン後半に9ゴールを量産したCFペーターゼンへのアプローチを強めそうだ。
 
≪今オフの移籍≫
[IN]
DFバログン(←ダルムシュタット)
MFラッツァ(←ボーフム=2部)
MF武藤(←FC東京=JPN)
FWニーダーレヒナー(←ハイデンハイム=2部)
[OUT]
DFノベスキ(→未定)
MFホフマン(→ドルトムント)◆
FWアラギ(→ヘルタ・ベルリン)◆
FWカスティージョ(→クラブ・ブルージュ=BEL)◆
◆=レンタルバック
 
文:遠藤孝輔
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