「トミヤスは本当に良かった」アーセナルOBパーラーも冨安健洋を絶賛! 「もし私がアルテタなら…」

2021年09月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アーセナルに欠けている基盤を取り戻さなければ」

冨安のプレーぶりを高く評価したクラブレジェンドのパーラー(右)。(C)Getty Images

 今夏にセリエAのボローニャから、プレミアリーグのアーセナルに加入した日本代表DF冨安健洋。デビュー戦となった11日のノーリッジ戦でいきなり先発すると、右SBで62分までプレー。交代時にはエミレーツ・スタジアムに詰めかけたファンから拍手が送られ、指揮官のミケル・アルテタも「非常にポジティブだった」とプレーを高く評価している。

 クラブOBの評価も上々だ。イアン・ライトは「非常に落ち着いていた」と称え、ソル・キャンベルも「これからの可能性を感じさせる」とコメントしている。

 さらに、レイ・パーラーも口を開いた。9月14日に英メディア『talkSPORT』のポッドキャストに登場したレジェンドは、このように述べたという。

「最下位を争うノーリッジに1-0で勝利しただけでは、シーズンを一変させるか確信にはならない。だが、スタジアムを訪れたファンが本当にチームを応援してくれることが分かったゲームで、本当に良かった。雰囲気にとても感動した。

 選手で言えば、ベン・ホワイトは良い仕事をしたよ。彼のプレーにとても満足している。それと、トミヤスも本当に良かった。(キーラン・)ティアニーとのバランスも良かったし、ティアニーにとっては最高の試合ではなかったが、その優れた才能は誰もが認めている。もし私がアルテタの立場であっても、『彼らはそれぞれのポジションの役割を十分に果たした』と合格点を与えるだろう」

【動画】英語で受け答えしている冨安のインタビューをチェック!
 そして、「守備が安定しているということは、本当にとても重要なことなんだ」と語ったという。

「しっかりとした守備の基盤をチームに備えることは、何よりも優先しなければならない。勝利のためにも守備が整っていなければ話にならないんだ。ここ6~7年の間、彼らはあまりにも簡単に失点する場面が多すぎた。それをなくさなければ、勝利から遠ざかったままだ」

 また、ファンの間で議論されているアルテタ監督の進退については、「時間がかかることを皆が理解すべきだ」と擁護している。

「以前にも言ったが、リバプールのユルゲン・クロップを見てほしい。彼には時間が与えられた。アルテタは移籍市場をいくつか通り過ぎ、そろそろ自身の計画が前進していることを示していくフェーズに入っている。今のチーム状況では、トップ4やリーグ制覇なんて3年以上かかるかもしれない。それをファンも理解して、見守っていくべきだ」

 開幕3連敗を脱しようやく白星を掴んだアーセナルは、今週末はバーンリーと対戦する。冨安は2試合連続でスタメンに名を連ねるのかも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】2021年夏に欧州で新天地を求めたサムライたち

【PHOTO】アーセナルの「歴代10番」の系譜と戦績を厳選フォトで一挙チェック!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事