日本代表はワールドカップ・アジア最終予選の第２戦で中国代表と対戦し、大迫勇也の決勝弾で１-０の勝利を収めた。

　値千金のゴールは40分に生まれた。右サイドでスピードを活かして縦に仕掛けた伊東純也が、高速クロスを供給。最後はゴール前に走り込んだ大迫が、目いっぱい伸ばした右足で合わせ、ネットを揺らした。

「あれだけ相手が引くと、我慢の時間帯は続くと思っていました。もどかしい時間は続きましたけど、焦らずチャンスをしっかりと決め切ろうと考えていました」
 

　冷静に決め切り、チームを勝利に導いた大迫が試合後の会見で繰り返し発したのは、"危機感"という言葉だった。初戦のオマーン戦は０-１でまさかの敗戦。この結果が選手たちに最終予選の難しさを再確認させた。

「一戦目は、観客の制限もあったし、独特な雰囲気がなかったので、そこはしっかりと経験ある選手が、（チームの雰囲気を）締めないといけなかった。ふわっと入ってしまったのが負けた一番の要因かなと思っています。この２戦目へ向けては、しっかりとチームで危機感を持って臨めるように考えていました」

　また大迫は自らに対しても、「神戸で結果を出さないと代表には呼ばれないと思っているので、そこは危機感を持ちながら自分のプレーを出していければと思います」とコメント。10月の代表招集へ向け、意欲を燃やした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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