吉田麻也が何度も繰り返した言葉。初戦黒星もポジティブに捉え、中国戦で自分たちの姿を取り戻す

2021年09月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕は十分巻き返せると思っています」

最終予選で黒星発進となった日本。楽観視できない状況だが「チームが苦しい時こそ引っ張れる選手になりたい」と言う吉田の存在は心強い。(C)JFA

 吉田麻也は何度も繰り返した。「巻き返す」と。

 カタール・ワールドカップのアジア最終予選・第2節の中国戦を翌日に控えた9月6日、日本代表のキャプテンがオンラインでの取材に応じた。初戦のオマーン戦は0-1の敗戦。痛恨の黒星発進を次のように振り返る。

「緩みはなかったけど、勢いが足りなかった。切り替えの部分だったり、球際のところだったり、セカンドボールだったり、初歩的なことが、うまくできていなかった。親善試合のような雰囲気があったのかもしれない」

 敗因を探れば、いろいろとあるのだろう。いずれにしても"勝点ゼロ"という事実は変わらないが、吉田自身「ある意味、1試合目にこれが起きて、まだ取り返せる段階で良かった」という想いもある。「ポジティブに捉えて、次からの試合に挑まなければいけないし、必ず巻き返す気持ちでいます」と言葉に力をこめる。

 まず修正すべき点は「切り替えのところを速くしたい。そこが生命線」と考える。「そこをやらないことには、カウンター対策だったり、二次攻撃が始まらないと思っている」。

 前回の最終予選も初戦を落としている。だが、その後は立て直して本大会へのチケットを手にした。主力のひとりとした戦った吉田には"巻き返し"の成功体験がある。
 
「(ワールドカップに)行けないんじゃないかというプレッシャーは非常に強かったんですけど、そのプレッシャーを自分たちの力に変えることができた。それ以外にも危ない試合はあったが、そこで確実に勝点を積み上げられたのが大きかった」

 中国戦で何をすべきか、いかに戦うべきかを十分に理解している。

「大切なのは、この2試合目からギアを上げて、自分たちの本来の姿を取り戻して、勝点3を奪わなければいけない。僕は十分巻き返せると思っていますし、必ず巻き返す気持ちでいるので」

 そして簡潔に言う。「勝つだけです」と。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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