「高価すぎた」堂安律のブンデス移籍はなぜ叶わなかった? 現地メディアが明かした裏事情とは――

2021年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

移籍市場最終日まで動きはあったが…

ブンデスへの移籍は実現せず、PSV残留が決まった堂安。(C)Getty Images

 今夏に移籍が取り沙汰されながらも、オランダ1部PSVに所属する堂安律は残留という結果に終わった。

 ドイツの移籍市場は現地時間8月31日の18時にクローズしたが、現地紙『BILD』によれば、その直前まで、ブンデスリーガのマインツ、ホッフェンハイム、アウクスブルクの3チームが堂安の獲得に関心を示していたという。

 保有元であるPSVは堂安の売却を希望しており、希望額650万ユーロ(約8億4000万円)を提示していたとされる。

『SkySports』のオランダ版によれば、当初に有力だったのはホッフェンハイムだったという。本人も前向きだったようだが、これは移籍金での交渉が折り合わずに30日に破談。そこで急遽動いたのが、アウクスブルクだった。しかし、現地誌『kicker』は「高価すぎた」と伝えている。
 
「移籍期限の直前で、クラブは視線を向けていた堂安の積極的に獲得に動いた。昨シーズンはビーレフェルトに貸し出されており、日本人プレーヤーのクオリティは証明されていた。しかし、コストの高さや、日本人選手の抱く期待とクラブの状態が異なることから、合意に達することはできなかった」

 堂安は9月2日に行なわれるアジア最終予選のオマーン戦に向けたオンライン記者会見で、「決まった場所で力を発揮するのがプロ。行きたかったところはあったが、もう仕方がないので、今は所属先のことは考えずに日本代表に集中する」とコメントしている。

 エールディビジは開幕して3試合を終えているが、堂安はこれまで出場機会に恵まれていない。代表活動を終えた後、23歳のMFはまずクラブでの定位置奪取が目標となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】2021年夏に欧州で新天地を求めたサムライたち
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事