「代表でもトップ下を狙う」久保建英はA代表でも主軸となれるか? 最終予選でも「チャンスは来る」

2021年08月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

理想は「右とトップ下を流動的に移動する」形

最年少ながら代表でも風格を漂わせる久保。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表の久保建英が8月31日、オンライン取材に応じ、「この2試合でチャンスは来ると思うので、チームで出しているプレーを見せられれば」とA代表での意気込みを語った。

 ワールドカップ・アジア最終予選に挑む日本代表は、8月30日から国内で合宿を開始。9月2日にホームでオマーン代表戦を行ない、7日にドーハで中国代表と対戦する。

 久保は、「まずはチームとして勝点6を取って帰れれば」とし、自身初となる最終予選については、「経験もないので、なんとも言えない。レベルも高く拮抗した戦いになると思う」と警戒心を強める。

 その一方で、現在のプレーぶりに確かな自信ものぞかせた。

 先の東京五輪では代表の主軸としてグループステージ3戦連発弾など結果も残し、今夏に約2年ぶりに復帰したマジョルカでは開幕から3試合連続で出場し、チームは2勝1分と好調を維持している。

 マジョルカでは「出ればやれるという気持ちでやってきて、今季は試合に出させてもらって、コンディションも良いので、去年腐らずにやってよかったと思います」と手応えも得ている様子。

「もともと自分の中である程度ありましたけど、第三者の目から見ても成長していると分かってもらえるレベルまできていると思う。あとは代表の試合で出すだけだと思います」
 
 A代表での戦いを見据え、「そのために自分はチームで試合に出ないと始まらないとは分かっていたので、チームで試合に出ることができて、コンディションが良いということは映像を通じて見せられたと思う」とし、「実績からいったら自分たちは挑戦する立場だと思いますが、特に大きな差があるわけではないと思います。コンディションも良いので、あとは試合で証明するだけ」と代表での飛躍を誓った。

 五輪ではともにA代表に招集されている堂安律と流動的にトップ下と右サイドのポジションで抜群のコンビネーションも披露した。

 A代表でのポジションについては、監督が決めることとしながらもこう明かした。

「オプションとして右もありますけど、代表でもトップ下を狙っていきたい。僕としては誰かと対立する気もないですし、ポジションの同じような選手たちからたくさんのことを吸収出来ればいい」

 ライバルとなる鎌田大地や、伊東純也から学びを得て、「右とトップ下を流動的に移動する」久保ならではの強みを出していきたいという。

「お互い出た選手がチームのために最善のプレーをすることだけに集中していければ」

 成長を続ける久保が日本代表を次のステージへ導けるか。チームとしても個人としても最終予選での結果が求められる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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