「不幸なデビューだった」板倉滉の新天地初陣に現地紙が嘆き。シャルケ指揮官の評価は?

2021年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

アウェー戦での突然のデビューだった

加入3日目でピッチに立った板倉。 (C)Getty Images

 現地時間8月21日に行なわれたドイツ2部リーグ第4節レーゲンスブルク戦で、先週木曜日に加入が発表された板倉滉がさっそくデビュー。後半からピッチに立ったが、試合は1-4で敗れている。

 この試合がデビュー戦となった板倉について、現地紙『Ruhr Nachrichten』は「ダーコ・チュリノフとともに、サプライズな登場となった」と綴っている。

「数日前に契約したばかりの新戦力が、シャルカーの一員としてプレーしたことは必ずしも予想されていなかった。多くのサポーターにとって、ふたりがいきなり使われたことは少なくない驚きだった。

 ディミトリオス・グラモジスは大胆な決断を下した。板倉は木曜にトレーニング無しで期限付き移籍が発表され、金曜日に初めて新しいチームメイトとトレーニングを行なった。おそらく、指揮官はそこで大きな印象を抱いたのだろう」
 
 板倉は後半開始からピッチに立ち、CBでプレーした。しかし、交代して13分後にイエローカードを提示され、3点目を奪われるシーンのファウルに関与。同紙は「契約から初出場までの時間的な余裕がなく、過大評価されるべきではない不幸なデビューだった」と綴っている。

 だが、グラモジス監督は試合後のインタビューで板倉のプレーそのものには「満足している」と述べたという。

「ボールを持ったときには落ち着いたプレーを見せてくれた。彼に交代したことで、後半の立ち上がりは試合をうまくコントロールできるようになったと思う」

 とはいえ、試合は1-4での大敗に終わった。板倉と交代したフロリアン・フリックは体調を崩したとされており、次節以降も板倉の起用の可能性は十分に残されているようだ。

 シャルケは次節、田中碧が加入したデュッセルドルフと対戦する。いきなりのドイツ2部での日本人対決となるか、注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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