「過去に2度、離れようとした」バイエルン一筋14年、ミュラーが裏話を明かす!翻意には恩師の存在も

2021年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕をさらに高いレベルに引き上げてくれた人だ」

バイエルン一筋のミュラーが、移籍を考えた過去を振り返った。(C)Getty Images

 バイエルン・ミュンヘンのトーマス・ミュラーが、自身の去就に関する貴重な裏話を語った。ドイツ誌『Der Spiegel』のインタビューを、スペイン紙『AS』が8月17日に伝えている。

 下部組織出で在籍14年目を迎えるドイツ代表FWは、アシストからフィニッシュまであらゆる面で攻撃センスを発揮し、長きに渡り主軸として活躍。17日に行なわれたドルトムントとのドイツ・スーパーカップでもさっそくゴールを挙げ、今季初タイトル獲得に貢献した。

 クラブの象徴でもあるミュラーだが、「過去に2度バイエルンを離れようとした」という。

「ひとつは2019年のことだ。僕はスターターではなかった。チームが勝利のために必ずしもトーマス・ミュラーを必要としているわけではない。もし、最終的にそうなっていたら、僕は辞めたいと思っていたかもしれないね。

 その前は2015年、マンチェスター・ユナイテッドが僕との契約を望んできたときだった。もしかしたら動いていたかもしれない。しかし、僕の契約はまだ数年残っていたし、バイエルンは僕を売らない。たとえ1億2千万であっても売らないとはっきり言ったんだ。クラブから全幅の信頼を得ているという言葉を聞きたくない人はいないよ」
 
 ミュラーは、2度目のタイミングで思い切った決断をしなかった理由は、現ドイツ代表指揮官、ハンス・フリックの存在だと明かす。フリックは2019年11月、成績不振で解任となったニコ・コバチの後釜として暫定(後に正式)監督に就任するや、背番号25を先発メンバーへと戻したのだった。

 そんな恩師へ、ミュラーは「僕をさらに高いレベルに引き上げてくれた人だ」と感謝の言葉を述べている。

 リオネル・メッシがバルセロナを去った今、ますます稀有な存在となったワンクラブマン。バイエルン一筋の31歳には、熱いプレーで、まだまだアリアンツ・アレーナを沸かせてほしい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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