【J1】川崎が無敗を継続も、ひとり少ない柏を攻めきれず連勝は「4」でストップ。酒井宏樹がデビューの浦和は上位の鳥栖に競り勝つ

2021年08月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

札幌はシーソーゲームを制して8月は2連勝

浦和デビューの酒井はフル出場。攻め上がりや守備の安定感も発揮し勝利に貢献した。(C)SOCCER DIGEST

 J1リーグは8月14日、大雨の影響で中止となった広島対神戸を除く4試合を各地で開催した。

 開幕から無敗を続ける川崎は敵地で柏と対戦。両チームともチャンスを決め切れずスコアレスで迎えた61分、旗手怜央に遅れてタックルに入ってしまった柏の上島拓巳がこの日2枚目のイエローカードで退場になってしまう。数的優位に立った川崎は後半に投入された宮城天がゴールを狙うものの、GKキム・スンギュの好守や、ポストに嫌われゴールならず。川崎は終盤にさらに攻勢を強めるものの、柏の牙城を崩せず、スコアレスのままタイムアップを迎えた。川崎は連勝を「4」で止められたものの、開幕からの無敗を「24」に伸ばし首位を堅持している。ひとり少ないながらも川崎から1ポイントをもぎ取った柏は、勝点24とし暫定ながら14位に浮上した。

 3位の鳥栖は敵地で浦和と激突。酒井宏樹が先発デビューした浦和は36分、江坂任のフリックに反応した明本考浩が右足を振り抜き先制に成功する。前半アディショナルタイムに鳥栖の山下敬大のゴールで同点とされるが、83分に敵陣で得たFKの流れからゴール前の混戦でいち早くボールに反応した明本が倒されPKを獲得。キッカーの江坂がきっちりとゴール左上に決め、浦和がリードを奪う。結局、江坂の浦和移籍後初ゴールが決勝点となり、2-1で浦和が勝利を収めた。敗れた鳥栖は勝点41と変わらず。4位の神戸の試合が中止となっているため、暫定ながら3位をキープしている。浦和は勝点38に伸ばし、暫定6位に浮上した。

 18位仙台と20位横浜FCの一戦は、両者痛み分けに終わった。両チームとも決定機を迎えるものの、仙台のヤクブ・スウォビィク、横浜FCのスベンド・ブローダーセンの両守護神の好プレーもあり、スコアを動かすことが出来ず。0-0でタイムアップを迎えた。それぞれ1ポイントを分け合った。
 
 札幌対FC東京戦はシーソーゲームとなった。開始2分に自陣から持ち上がったアダイウトンが、レアンドロとのワンツーからシュートを決めFC東京が先制。徐々に攻撃機会を増やすホームの札幌も、41分に金子拓郎のシュートのこぼれ球を小柏剛が頭で押し込み同点に追いつく。しかし直後の前半終了間際に再びカウンターからレアンドロのラストパスに反応したアダイウトンがゴールを決め、FC東京が再びリードを奪う。

 ハーフタイムにボランチ2枚を変えた札幌は49分、見事な連係から最後は青木亮太が押し込みゲームを振り出しに戻す。次の1点を奪ったのはホームの札幌だった。64分に福森晃斗のロングパスに反応したジェイが胸でペナルティエリア内へボールを送ると、走り込んだ青木がGKをかわすふわりとしたシュートでネットを揺らし札幌が逆転に成功。結局このゴールが決勝点となり3-2で札幌が接戦を制した。8月に入って2連勝の札幌は勝点35とし、得失点差でFC東京を上回り暫定7位に浮上。一方のFC東京は9位に順位を落としている。

 J1リーグ24節の試合結果・日程は以下の通り。

▼8月13日
清水0-1G大阪

▼8月14日
札幌3-2FC東京
仙台0-0横浜FC
浦和2-1鳥栖
柏0-0川崎
広島(試合中止)神戸

▼8月15日
横浜×大分
名古屋×湘南
鹿島×徳島
福岡×C大阪

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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