まさに異次元!東京五輪決勝から中2日、D・アウベスが地球の反対側でフル出場。海外紙は特大賛辞「スーパーヒーロー」

2021年08月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

超過密日程の東京五輪では、全6試合にフル出場

東京で金メダルを獲得したD・アウベス。そのわずか3日後には、ブラジルで所属クラブの試合に出場していた。(C)Getty Images

 異次元の鉄人ぶりが注目を集めている。

 38歳のダニエウ・アウベス(サンパウロ)は今夏、ブラジル代表のオーバーエイジとして初めて五輪に参戦した。大会前にFIFAのインタビューで「オリンピックのような重要で魔法のような大会に参加できるなんて、信じられない」と興奮気味に話していたように、全6試合にフル出場し、気持ちの籠ったプレーでチームを鼓舞。見事にブラジルの2連覇に貢献した。

 驚くべきは、そのベテランDFが、8月7日のスペインとの決勝からわずか3日後に、サンパウロで行なわれたパルメイラス戦でフル出場を果たしたことだ。

 東京五輪では、日本特有の高温多湿の難しいコンディションのなか、準決勝から決勝の中3日を除き、全て中2日という超過密日程をこなした。そこから地球の反対側への長時間フライトがあったことを考えれば、まさに超人的と言うほかなない。衰え知らずの鋼の肉体にスペイン紙『AS』も「スーパーヒーロー」と題し、こう賛辞を寄せている。
 
「ベテランのブラジル人フルバックは、東京オリンピックで金メダルを獲得した数日後に行なわれたコパ・リベルタドーレスのサンパウロ対パルメイラスの試合で、90分間フル出場を果たした。38歳にしてサッカー界の全てを手に入れたダニ・アウベスは、今でもプロフェッショナリズムの模範であり、それをピッチ上で再び示してくれた」

 2001年に母国のバイーアでプロキャリアをスタートさせたD・アウベスは、その後セビージャ、バルセロナ、ユベントス、パリ・サンジェルマン、そしてサンパウロと渡り歩き、数々のタイトルを奪取。東京五輪で金メダルを掴み、自身が持つタイトルの歴代最多記録を「44」に更新した。

「引退する前に50個のタイトルを獲得したい。その中にワールドカップも含まれていたらいいな」と野望も語る鉄人は、まだまだ走り続けそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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