【移籍市場超速報】ミラン、J・マルティネス獲得交渉が正念場 & イブラ獲得には楽観的

2015年06月11日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

イブラ本人とは3年契約で合意に達する見通し。

J・マルティネス獲得に関してはポルトとのタフな交渉が続く一方、イブラヒモビッチ獲得については楽観的な見方が支配的だ。 (C) Getty Images, REUTERS/AFLO

 ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は6月10日、コロンビア代表FWジャクソン・マルティネスの獲得を決めるべく、ふたたびポルトに飛んでFCポルトとの交渉に臨んだ。
 
 ミランはポルトが設定した違約金3500万ユーロ(約49億円)を全額支払う用意があるが、一括ではなく2年分割払いという条件を受け入れてもらえるよう、ポルトに働きかけた。
 
 しかしポルト側は、値引きはもちろん、60日以内にキャッシュで支払うという条件についても譲る姿勢を見せておらず、交渉は条件面で平行線をたどっている。マルティネスにはミラン以外にもバレンシア、アーセナルからオファーが舞い込んでいることから、クラブだけでなく選手サイドの説得も必要だ。
 
 それもあってガッリアーニは10日夜にはミラノに戻るはずだった予定を変更、ポルトに留まってまずは選手本人を説得するべくアプローチを開始している。本人の合意を取りつけて、クラブにプレッシャーをかけようという算段だ。
 
 ミランは、このマルティネス獲得交渉の成否にかかわらず、 ズラタン・イブラヒモビッチの獲得交渉も進める意向を持っている。ガッリアーニのポルトガル滞在が長引いているため、パリSGとのコンタクトは11日に持ち越しになったが、いずれにしても説得の余地は十分にあるという楽観的な見方が支配的だ。
 
 というのも、イブラヒモビッチとの契約は2016年で満了するため、パリSGはもし今夏売却しなければ1年後にフリーで「逃げられる」ことになるため。
 
 さらに、いまのところ獲得に乗り出すライバルがいないという状況も、ミランにとっては有利に働くと見ている。
 
 イブラヒモビッチ本人とは、3年契約で合意に達する見通しが立っており、したがっていかに低い金額でパリSGを説得できるかが、ミランにとって最大のポイントになりそうだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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