［東京五輪 準決勝］U-24日本０-１U-24スペイン／８月３日／埼玉スタジアム2002

　決定機はそう多く作れなかったが、115分に失点するまで粘り強く対抗。日本は優勝候補のスペインを相手に健闘を見せた。

　しかし、０-１というスコア以上に力の差はあったようにも映った。右サイドバックでフル出場した酒井宏樹は「期待されていた方々も多かったと思うので、その気持ちに応えられなかったのが残念」と心境を明かしつつ、スペインとの"距離"をこう語った。

「最後のところですね。最後のところを決められるか決められないか。身体を張れるか。シュートブロックをできるか。まだまだ強豪国との差が開いています」

　スペインという強豪国に力の差を見せつけられた酒井はさらに、「本当に最後の一歩だったりひとつの勇気だったり、そういうところだったと思います。悔しいですね」と胸の内を明かした。
 

「簡単には切り替えられない」と言うように悔しさは相当あるだろう。それでも、８月６日にはメキシコとの３位決定戦が控えているため、「明日には切り替えないといけない」と酒井は話す。

「東京五輪では金（メダル）を獲りにきていたので、金を獲れなかったら最低でも銅（メダル）、という気持ちに切り替えたいです。銅を獲れればいいや、ではなく"最低でも銅"という強い気持ち」

　酒井が出場した2012年のロンドン五輪で日本は、準決勝でメキシコに敗れ（１-３）、３位決定戦でも韓国に敗戦（０-２）。４位に終わった。残されたメキシコ戦で酒井は悲願のメダル獲得を狙う。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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