「ここで切ったら次はない」森保監督は悔しさを押し殺し、視線を3決へ。「メダルを獲るためにもう1回」【東京五輪】

2021年08月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

必死に耐え抜くも、115分に痛恨被弾

戦況を見守る森保監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)/JMPA代表撮影

 日本代表は8月3日、東京五輪の準決勝でスペイン代表と激突した。

 史上初の決勝進出を目指す日本は、立ち上がりから格上のスペインに主導権を握られ、再三ピンチを迎えるが、GK谷晃生の好守もありゴールは割らせない。それでもスコアレスで延長に入り、115分だった。ペナルティエリア右からマルコ・アセンシオに左足でネットを揺らされた。日本はその後、吉田麻也を最前線に上げ、決死のパワープレーに出るも、追いつくことはできず。0-1で惜しくも敗れた。

 インタビューに応じた森保一監督は、悔しさを押し殺しながら、激闘を振り返っている。
 
「耐える時間は長かったが、選手たちが本当粘り強く戦いながら、攻撃のチャンスや得点のチャンスを窺って、良く戦ってくれたと思う。残念ながら勝利することはできなかったが、次に切り替えてまた準備していきたい」

 金メダルへの道は絶たれたが、6日にはメキシコとの銅メダル獲得をかけた一戦を控える。試合終了直後には円陣を組み選手たちを激励した指揮官は、すでに視線を次へと向けている。

「もう結果は出てしまったので、ここでもう切ってしまったら次はないと。次への準備はそんなに簡単ではないが、我々がメダルを獲るためにもう1回反発力を発揮していこうと選手たちに話した」

 日本は気持ちをしっかりと切り替え、グループステージでは2-1で勝った北中米の難敵を今一度破り、53年ぶりのメダルを掴むことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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