「危なかった、かなり危なかった」スペインを最後まで苦しめた日本に敵国メディアも感服!「五輪特有の重圧が…」【東京五輪】

2021年08月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本の守備はなかなか綻びを見せなかった」

日本は粘り強く戦って勝機を探ったが、延長戦でスペインの一撃に沈んだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)/JMPA代表撮影

 悲願の金メダル奪取はならなかった。U-24日本代表は強豪スペインをあと一歩まで追い詰めながら、延長戦で力尽きた。

 8月3日、埼玉スタジアムで開催された東京五輪・準決勝、日本はスペインとの大一番に臨んだ。ボール支配で劣勢を強いられながらも最後の局面で凌ぎ切り、カウンターの手数もしっかり出していく。だが、ともに決め手を欠いたゲームは0-0のまま90分間を終え、延長戦に突入。そして迎えた延長後半の115分、日本はアセンシオに豪快弾をねじ込まれて敗れ去った。

 この埼玉決戦を速報したのが、スペイン全国紙『MARCA』だ。「序盤の10分間で80%のポゼッションを誇っていたスペインが気づけば60%となっていた」と記し、「押し込んでいても日本は一瞬の隙を常に狙っており、スペインも抜かりなく戦う集中力が求められた。これこそがオリンピック特有の重圧だ。メダルが懸かった試合にあって、スペインも大事な局面でプレー精度を欠いていた」と続ける。

 さらに、「あのヨシダ(吉田麻也)が絡んだPKは、主審の明らかなミスジャッジでありVARが正しかった。ともにシュートが少ない状況下で、スペインの多彩な仕掛けに対して日本は組織的な守備で綻びを見せない。延長戦にもつれ込んだのも致し方ない接戦だ」と論じた。
 
 そして延長戦、「スペインは一時的に守備がパニックを起こし、立て続けにピンチに見舞われた。心臓が張り裂けそうなシーンの連続。危なかった、かなり危なかった」と記し、「日本の攻めをかわしたのち、最後はアセンシオが見事なゴラッソを決め、オーバーエイジとしての仕事を果たしてくれた。酷暑の激闘を、若きスペインが力強くモノにしたのだ」と称えた。

 もちろん敗れた日本には、もう1試合残されている。銅メダルを懸け、3位決定戦でメキシコと戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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