「クボは失った自信を取り戻した」西紙が捲土重来の久保建英を高評価!「日本の紛れもないリーダー」【東京五輪】

2021年08月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーの“作戦”成功とも

久保の活躍はスペインまで確実に届いているようだ。(C)Getty Images

 久保建英は昨季、レアル・マドリーから成長を期待され、ビジャレアルへと武者修行の旅に出るも、思うように出場機会を掴めず。冬には残留争いをするヘタフェへ、同じくレンタルで移籍。しかし、そこでも自慢の攻撃力を発揮する機会は少なかった。

 大きく期待を裏切る結果となったが、新シーズンで巻き返しを期す20歳は、クラブでのプレシーズンの代わりに日の丸を背負い東京五輪に参戦するなかで、すでにアピールを成功させているようだ。スペイン紙『AS』は久保の活躍に目を細め、こう伝えている。

「ビジャレアルでもヘタフェでも継続的に活躍できなかった複雑な1年を経て、レアル・マドリーの選手は自国の代表チームで"再発見"されることとなった。クラブが求めていたのはまさにその点で、ヴィニシウスやロドリゴがブラジル代表としてプレーすることは認めなかったものの、クボを例外的に認めた点はそこにある。母国開催のオリンピックに出場させることで、失った自信を取り戻すことができると考えたからだ。そして、それが実現した。

 クボは日本代表チームの紛れもないリーダーであり、ドウアンとパートナーシップを結び、日本人が金メダルを夢見ることを可能にしている。彼は最初の3試合で3ゴールを決めるなど、素晴らしいスタートを切った。準々決勝では、得点こそなかったものの、再び重要な役割を果たした(延長戦を含めてフル出場)。日本ではストライカーの後ろでプレーし、どちらのサイドにも自由に入ることができ、全ての攻撃の中心となっている」
 
 同紙は注目を集める久保の去就にも言及。オファーによっては完全移籍の可能性も報じられているレアル・ソシエダが「ポールポジションとなる」と説明している。

「彼の夢は、マドリーに残ることだ。しかし、離れる場合は、レアル・ソシエダは最も選択肢の多いクラブと言える。アルグアシル(監督)は彼を大いに信頼し、クボはクラブの哲学に惹かれる。昨シーズンも彼を欲しがっていたうえ、東京での活躍を見て、関心が高まっている。彼にはもっと多くのオファーがあるが、現時点でもし彼が再びレンタルに出るとしたら、ソシエダが望ましい」

 快進撃を続ける日本は東京五輪で、準決勝まで進出。あと2試合はアピールの場が確保されているなかで、若きレフティはさらなるインパクトを残すことができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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