「どんどん仕掛けようと思っていた」橋岡大樹が交代出場からの“試運転”で掴んだ手応え【東京五輪】

2021年07月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井宏樹は累積警告で次戦出場停止

酒井(左)との交代で右SBに入った橋岡(右)は自身の持ち味を存分に発揮した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 東京五輪のグループステージ最終戦で日本はフランスを相手に4-0の完勝。唯一の3戦全勝で決勝トーナメントに駒を進めた。

 最良の結果を得たものの、次戦に向けて不安材料がないわけではない。

 フランス戦でも先制後の落ち着かない時間帯に貴重な追加点を決め、相手のサイドも完封していた酒井宏樹が44分にイエローカードを受け、次戦は累積警告で出場停止となる。

 そんななか、決勝トーナメントを見越して55分から酒井に代わって投入されたのが橋岡大樹だ。

「入りの部分でどんどん仕掛けようと思っていた」との言葉通り、投入直後に敵陣深くまで侵入すると、対峙していたペンベレを振り切りクロスを供給。中央の旗手怜央のヘディングシュートは枠を捉えられなかったが、「点にはつながらなかったけど、ああいうプレーをどんどんして行ければ」と手応えを掴んだようだ。
 
 守備の局面でも決して引けはとらなかった。

「吉田(麻也)選手のカバーもしつつ、大外に来たときにしっかりクリアできるように意識していた」という61分のトバンのクロスを難なくクリア。さらに、ファウルになってしまいFKを与えたものの、コロ・ミュアニのドリブル突破にもきっちりと対処していた。

「右利きで縦に速い選手。一本仕掛けられてファウルになってしまったが、あそこには自信があったので、仕掛けてこいという気持ちでいっていました。ファウルで抑えたのは最低限。良くはないですけど、突破されなかったのはまだよかった。次はどういった選手でも絶対に止められるようにしたい」

 数々の大舞台を経験してきた酒井にはまだ及ばない点も多いだろう。ただ、橋岡は185センチの酒井に比べても見劣りしない184センチの高さと、走力、先制弾を決めた久保建英が真っ先に駆け寄ってくるほど、ムードメーカーとなっている点も大きな魅力だ。

「第1戦から常に良い準備はできている。いつでてもいいようにしっかり準備はしているつもり。どういう状況になっても自分のプレーが出せるように準備していきたい」

 "試運転"を完封勝利という上々の成果で終えた橋岡は、次戦、酒井の代役に止まらない活躍を披露できるか。

 日本代表は7月31日に東京五輪の準々決勝でニュージーランドと激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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