【J1採点&寸評】山形×鹿島|今季初の逆転に成功した山形だが守り切れず痛み分け……

2015年06月07日 嶋 守生

圧力に負けず1得点1アシストを記録したディエゴがMOMに。

【警告】山形=當間(18分)、山﨑(31分)、石川(82分)、ディエゴ(87分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ディエゴ(山形)

【試合内容】
 前半から、中盤で厳しく身体を張ってボールを奪い合った。
 
 鹿島は、土井や金崎、遠藤がドリブルで仕掛けて相手のファウルを誘うと、26分に遠藤がFKを直接決めて先制する。
 
 その後、両チームはゴール前にボールを運んでも、鹿島は山形の守備陣に阻まれ、山形は鹿島の守備を崩しきるだけの精度を出せずにいた。
 
 しかし38分、山形はショートカウンターからディエゴのゴールで同点に追いつく。さらに58分には、左FKからディエゴの折り返しを西河が押し込んで逆転に成功した。
 
 ところが、山形は終盤になると押し込まれ、84分に右からのクロスをカイオにねじ込まれて2-2とされる。そして試合はそのまま、引き分けに終わった。
 
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・15
 
【チーム採点・寸評】
山形 6
FKで先制され、その後、今季初めての逆転に成功するも、守りきれずに悔しい引き分け。試合を通して善戦したが、終盤で押し込まれてブロックを作った際、ボールに対して寄せきれなかった。
 
鹿島 6
サイドでのドリブルの仕掛けとFKからシュートチャンスを作ったが、決定機でのシュート精度は低め。遠藤の直接FKと西の質の高いクロスによる2得点だったが、もっと簡単に決められるチャンスがあった。
 
【山形|採点・寸評】
GK
1 山岸範宏 6
ドリブルでやられがちなDF陣の背後を、うまくカバーしていた。失点については、遠藤のFKは見事だったが、触ってほしかった。
 
DF
31 高木純平 6
後半は守備の寄せが遅れることもあったが、タイミングを見計らった抜け出しで同点ゴールの起点に。前半は攻撃にうまく緩急をつけた。
 
17 當間建文 6
1対1では、ドリブルで仕掛けられても粘って対応していた。逆にフィードやクリアではミスが多く、相手に渡ってピンチを招く場面も。
 
4 西河翔吾 6.5
高崎からボールを奪い切る回数は多くなかったが、対応はできていた。セットプレーからの2点目は見事だった。
 
13 石川竜也 6
FKから、2点目に繋がるボールをファーサイドへ送った。しかし2失点目では、カイオへのボールを阻めなかった。
 
MF
5 アルセウ 5.5
相手のドリブル突破に苦しみ、ボール奪取もいまいち。攻撃でも鹿島の厳しい寄せに苦しみ、ボールを前に出せなかった。
 
7 松岡亮輔 5.5
ハードワークはできていたが、相手のドリブルを抑えきれず、守備で後手に回ることも。半分は奪って、半分は突破された。
 
23 瀬川和樹 5
サイドアタックでは伊東に抑えられ、得意のクロスを上げられず。守備でも、何度も背後を突かれた。2失点目の場面では、カイオを捕まえられず棒立ちに……。
 
30 山﨑雅人 6
スペースに顔を出し、チェイシングもプレスバックも献身的だった。右からの好クロスで1点目を演出した。
 
FW
8 林 陵平 6.5
前線の仕事を懸命にこなし、高さを活かして1点目をアシスト。後半のチャンスを逃さずに試合を決めていれば、MOM候補だったが……。
 
11 ディエゴ 6.5
後半は苦しんだが、鹿島の厳しい寄せにも負けず、ボールを前に運んだ。前半に少ないチャンスを決め、後半もセットプレーでアシスト。1得点1アシストでMOM獲得!
 
交代出場
MF
24 ロメロ・フランク 5.5
途中出場して何度もカウンターのチャンスがあったが、決定機演出もシュートもなく、空回りに終わった。
 
15 宮阪政樹 -
松岡に代わってボランチで途中出場。局面を打開するパスが欲しかったが、そういったボールは出なかった。
 
FW
9 中島裕希 -
追い付かれてからの、短い時間の出場。サイドでボールを持つ場面があったが、チャンスは作れなかった。
 
監督
石﨑信弘 6
今季初めての逆転を見せたところまでは良かったが、逃げきれずに追い付かれてのドロー。瀬川の先発起用も不発に終わった。

次ページ効果的な攻撃で得点を決めるも勝点3を奪い切れなかった鹿島。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事