【J1採点&寸評】甲府×横浜|オウンゴールで先制を許すも、セットプレーから甲府が追い付く

2015年06月07日 サッカーダイジェスト編集部

ドリブル突破で好機演出の阿部拓が、値千金の同点弾をゲット。

【警告】甲府=土屋(89分) 横浜=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】阿部拓馬(甲府)

【試合内容】
 5-4-1の布陣で守備を固める甲府に対し、機を見て縦パスを入れる横浜。前半は、ほぼこの構図で試合が進むなか、アディショナルタイムに齋藤が裏への飛び出しからクロスを入れると、これを山本がオウンゴール。横浜が1点リードで前半を折り返した。
 
 後半はリズムを取り戻した甲府だったが、なかなか決定機が作れない。それでも76分、途中出場の堀米のCKを阿部拓がヘッドで合わせて同点に。
 
 スコアはそのまま1-1で勝点1を分け合う結果に。甲府は先制された試合で、今季初めて勝点を手にした一方、横浜は前節・G大阪戦に続きセットプレーからの失点で勝利を手放した。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・15節
 
【チーム採点・寸評】
甲府 5.5
先制点を献上しても焦れることなく、堅守を維持。辛抱強く我慢しながら、攻撃の手段は限られていたものの、セットプレーのチャンスを活かして勝点1を手にした。
 
横浜 5
後半は自然と「受けて立つ」形になってトーンダウン。追いつかれてからギアを上げても、時すでに遅かった。
 
【甲府|採点・寸評】
GK 
21 河田晃兵 6
オウンゴールによる失点はアンラッキーだった。終了間際には伊藤と交錯しながらも、身体を張ったセーブで勝点1を死守した。
 
DF
41 土屋征夫 6
失点シーンの相手の縦パスに対しては「自分が行くのを迷った」と反省も、すぐに切り換えて、追加点を許さなかった。
 
4 山本英臣 5.5
アデミウソン、ラフィーニャの対応に手を焼かされるが、怖れず、怯まず、最後まで前に出て対応した。
 
17 津田琢磨 5.5
相手に入れ替わられても、決して足を止めない"らしさ"を発揮。セットプレーの守備では、中澤を徹底監視。
 
MF 
16 松橋 優 6
リーグ戦9試合ぶりのスタメン。身体を張った対人プレーと全力の帰陣で、サイドの守備に奮闘を見せた。
 
6 マルキーニョス・パラナ 6
我慢の展開のなか、バランサーに徹する。後半は中央を締めて、横浜の縦パスを許さなかった。
 
18 下田北斗 6
キックオフ直後に、狙いすましたロングフィードで決定機を作る。今後もチャンスメイクを増やしていきたい。
 
27 阿部翔平 6
長い距離を走って献身的なディフェンスを披露。後半は左足からのクロスの精度が、やや下降気味に。
 
FW 
23 稲垣 祥 5.5
鋭い出足でのパスカットやこぼれ球への反応はまずまずだったが、プレーの重心は守備に置いていた印象。
 
9 阿部拓馬 6.5
前半から再三のドリブル突破で好機を演出。堀米のCKにタイミング良くニアサイドに入り込んで、同点ゴールをゲット。
 
15 伊東純也 5
4分に訪れたビッグチャンスを「ループを狙ったキックでミス」。その後は警戒を強めた中澤、ファビオに封じ込められた。
 
交代出場
24 松本大輝 6
84分に、独特の加速力でゴール前に侵入。惜しい場面を作ったものの、シュートは枠の上へ。
 
14 堀米勇輝 6.5
交代出場直後に大仕事。自ら仕掛けて得たCKから阿部拓の同点ゴールをお膳立て。敗色濃厚のチームを救った。
 
19 盛田剛平 -
逆転弾を期待されて終盤に投入されたが、ゴールを予感させるようなクロスは届かなかった。
 
監督
佐久間悟 6
低いライン設定とバランスの固持で、勝点奪取に専心。同点のセットプレーは練習どおりの形から。

次ページ逃げ切ることができていれば、間違いなくMOMは中澤だった。

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