超一流は、超一流を知る。高いレベルで長く戦ってきたアスリートだからこそ、大ベテランになっても最高級のパフォーマンスを維持していることに感嘆しているようだ。

　男子テニスの世界ランク１位で、開催中の東京五輪でも金メダルを目指すノバク・ジョコビッチが、ファンでもあるミランのエース、ズラタン・イブラヒモビッチに賛辞を寄せた。『Discovery+ Sweden』でのコメントを、米スポーツチャンネル『ESPN』が報じている。

　しばらく低迷を余儀なくされた名門ミランは、昨季のセリエAを２位で終え、新シーズンでは８年ぶりにチャンピオンズ・リーグ（CL）の舞台に戻ってくる。ジョコビッチは「僕はずっと（ミランの）サポーターで、心はいつもロッソネーロ（赤と黒、ミランカラー）だ」と喜びを表した。

「CL、そしてセリエAでミランがうまくやれることを願っているよ」

　ミラン復活の大きな原動力となったのが、2020年１月に復帰してからチームをけん引し続けているイブラヒモビッチだ。
 

　39歳にしてなお、周囲を驚かせ続けているイブラヒモビッチについて、ジョコビッチは「イブラは親友なんだ。本当に素晴らしい戦士で、怪物的なチャンピオンだよ。全員に対して非常に高いスタンダードを設定する。あの年齢やケガがあっても、前進を続けている」と大きな賛辞を寄せた。

「それがバルカンマインドだ。バルカンのメンタリティーが原動力となり、成功するんだよ」

　10月で40歳という年齢だけに、イブラヒモビッチは昨季もたびたび負傷離脱を余儀なくされた。それでも、大黒柱としてチームを支える存在なのは変わらない。若手重視路線を貫く一方で、イブラヒモビッチとの契約を１年延長したことが、クラブの期待を表している。

　イブラヒモビッチは新シーズンもミランを引っ張り、親友であるジョコビッチをさらに喜ばせることができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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