「握手を拒否した理由なんてどうでもいい」“韓国10番”に非礼を浴びたウッドが大人の火消し対応「もういいだろ」【東京五輪】

2021年07月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ホンジュラス戦でも1得点を挙げたがチームは逆転負け

ウッド(右)の援護射撃を受けた格好のイ・ドンギョン(左)。(C)Getty Images

 当の本人は、まるで問題視していないようだ。

 7月22日に行なわれた東京五輪・グループリーグ第1節、ニュージーランドは下馬評を覆して韓国を1-0で撃破し、歓喜の美酒に酔った。その試合で値千金の決勝点を挙げたのが、オーバーエイジ枠で出場しているFWクリス・ウッドだ。
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 ハプニングが起こったのは試合終了直後。テレビ中継が映し出したのは、韓国の10番を背負うMFイ・ドンギョンに歩み寄るウッドの姿だった。健闘を称え合うために右手を差し出したが、なんと握手を拒否されてしまう。イ・ドンギョンに軽く右手をはたかれ、目を合わされることもなく足早にその場を立ち去られたのだ。ウッドは呆れ顔で苦笑するほかなかった。

 しかし、韓国の若きプレーメーカーのこの非紳士的な振る舞いが大炎上する。韓国国内だけで批判の的となっただけでなく、欧米メディアも映像とともにこの一件を紹介するに至り、慌てて釈明コメントを発表。「「このような問題に発展すると分かっていたなら、もっと理性的に反応するべきでした。試合に敗れてひどく落胆していて、そこまで気が周らなかったのです。あのときの僕は、笑みを浮かべて(握手を)断れませんでした」と記したが、謝罪の言葉がないと、ふたたび断罪されていた。
 
 そんななか、7月25日にニュージーランド・メディアの取材に応じたウッドが口を開いた。試合直後にもイ・ドンギョンの対応に理解を示していた29歳は、「もういいだろ。握手を拒否した理由なんてどうでもいいじゃないか」と語り、「彼は試合に負けて落ち込んでいたんだよ。なにも問題ないじゃないか。COVID19をケアしていたのかもしれない。いずれにせよ、僕はまったく気にしてないよ」と、優しく火消しに努めた。

 ウッドはこの日行なわれた第2節、ホンジュラス戦でも1ゴールを決めたが、チームは終盤に連続ゴールを許して2-3の逆転負け。ベスト8進出は持ち越しとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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