「このチームに貢献したい」吉田麻也がFIFA公式インタビューに登場。主将が考える、難敵メキシコ戦の意義とは?

2021年07月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「成長を確かめる舞台でもある」

OA枠で参加している吉田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 U-24日本代表は7月25日、グループステージ第2戦メキシコ戦に挑む。重要な一戦を前に、キャプテンを務める吉田麻也が、国際サッカー連盟のインタビューに応じたようだ。24日付けで公開された。

 FIFAは「吉田は初戦、南アフリカ戦に勝利したことを喜んだ。だが、本質的に喜んでいたのは、1-0の勝利にこぎつけるまでの選手たちの精神的な強さに対してだ」と綴っている。

「3度目のオリンピック出場となる経験豊富なCBの吉田は、2018年のロシア・ワールドカップのラウンド・オブ16でベルギーに対して2-0でリードしていたにもかかわらず、土壇場でゴールを許して3-2で敗れたことから、貴重な経験を得たと感じているという。

 このとき、吉田はFIFAの取材に対して、『日本は試合を終わらせるのが非常に下手だった。少し精神的な弱さがあったかもしれない』と述べた。そして、日本があまりにもナイーブで脆いことを示唆し、『日本サッカー協会と選手たちが、日本の若者の育成について真剣に考えなければならない』と語っていた」

 こうした経験を積み重ねて挑んだ東京オリンピックの開幕戦で、日本は南アフリカを1-0で下した。試合後、吉田はこのように語ったようだ。

「慎重になりすぎたと感じることもあったが、DFがパニックにならず、しっかりと守ることができた。もっと早い段階で得点していれば楽だったかもしれないが、スペースが出来たときには前に出て、カウンターも阻止できた。ただ、このチームはもっといいプレーができる。このパフォーマンスをさらに向上させていきたい」
 
 8月には33歳になる吉田は、2008年、2012年に続き、この東京五輪で3度目のオリンピック出場となる。オーバーエイジ枠としての参加には、「まだ1試合しか戦ってないので効果があったかどうかを判断するのは早いが、OAの選手として参加してよかったと思ってもらえるような貢献がしたい」と改めて意気込みを明かした。

 そして、初戦でフランスを4-1で粉砕したメキシコとの第2戦は、「代表チームの長期的な発展においても重要な意味を持つ」と位置付けていると語ったという。

「僕が初めてオリンピックに出場したときは、日本の若い選手は数人しかヨーロッパに渡っていなかった。けれど、最近は多くの若者がヨーロッパでプレーしている。ほかの国もレベルアップをしているので、我々はそれに合わせてどんどんレベルアップしていく必要がある。

 だからこそ、このオリンピックは僕らにとって、力量を推し測る非常に重要な機会だ。このチームが良いプレーをして、決勝までいって欲しい」

 難敵メキシコとの対戦は25日20時にキックオフされる。果たして若きサムライたちは、吉田主将のいう「日本代表としての成長」を証明できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【五輪代表PHOTO】U-24日本1-0U-24南アフリカ|均衡した展開の中で久保が値千金の先制弾!五輪初戦を勝利で飾る!

【日本代表PHOTO】東京オリンピックに挑む、選ばれし22選手を紹介!

【五輪代表PHOTO】スペイン、ドイツ、ブラジル…スター選手も参戦する東京オリンピック参加の男子16チームを紹介!

【PHOTO】マイアミの奇跡!グループリーグ突破!ベスト4!歴代五輪代表の激闘を激選ショットで振り返る!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事