東京五輪の女子サッカーは７月24日、グループステージの第２節までが終了した。

　なでしこジャパンは、カナダとの初戦で１-１の引き分け、続くイギリス戦で０-１敗戦。１分１敗の勝点１でグループEの３位となり、窮地に立たされた。

　最終節のチリ戦でグループステージ突破をかけることになった日本は、決勝トーナメントへ進むことができるのか。ここで、最終戦での突破条件を整理してみた。

　女子サッカーでは、出場12か国が３グループに分かれ、グループ内で総当たり戦を行なう。各グループ上位２か国と３位になったチームのうち上位２か国を加えた８か国で決勝トーナメントを戦う。

　また、勝点が同じ場合は得失点差の多いほうが上位。得失点差でも並んだ場合は、総得点数の多い順となる。それでも並んだ場合は当該チーム同士の対戦で、勝点、得失点差、総得点、反則ポイントの比較、最後は抽選で決める。

　現状、勝点１の日本は、チリ戦に勝利すれば同４まで伸ばすことができる。

　勝点４で同組２位のカナダはイギリスと対戦するため、日本勝利、カナダ敗戦で得失点差の争いとなり、２位での通過も可能だ。得失点差は、日本がマイナス１、カナダがプラス１で２ポイント差。十分挽回が可能な数字だ。

　しかし、突破の決まったイギリス相手にカナダは引き分けで通過が決まるだけに予断は許さない。

　では日本が勝点４でE組３位となった場合、突破の可能性はどれだけ残されているのか。
 

　グループGで勝点３で並んでいる２位アメリカと３位オーストラリアが直接対決するため、３位チームが勝点４になるには、引き分けた場合のみで、得失点差も変化しない。そのため、日本は得失点差マイナス１のオーストラリアを上回り、勝点４を手にすると決勝トーナメント進出が確定する。

　チリ戦は引き分けて勝点２となり、E組３位となった場合も望みは残されている。

　グループFでは３位の中国と４位のザンビアがともに勝点１としている。最終戦は前者が１位のオランダと、後者が２位のブラジルと対戦する。F組の上位２か国が勝利するならば、日本は引き分けでも良いことになる。さらに、それぞれのカードが引き分けた場合でも、中国がマイナス５、ザンビアがマイナス７としている得失点差で上回ることができる。

　その一方で、中国とザンビアのどちらかでも白星となれば、敗退の憂き目にあってしまう。

　つまり、敗戦してしまうとその時点で敗退となってしまうものの、勝って自らの手で次ステージへの切符を掴めるか、引き分けて30分後にキックオフされる他会場の結果を待つことになるのか、注目の最終節のチリ戦は、７月27日、宮城スタジアムで20時にキックオフされる。

　なでしこジャパン突破条件は以下の通り。

〇勝利＝突破
△引き分け＝F組の結果次第
●敗戦＝敗退

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【五輪代表PHOTO】日本女子０-１イギリス女子｜岩渕を途中から投入して攻め込むも一歩及ばずに惜敗... GS最終節のチリ戦へ期待がかかる！

【なでしこジャパンPHOTO】澤穂希！丸山桂里奈！川澄奈穂美！歴代なでしこジャパンの激闘を激選ショットで振り返る！