「大観衆を失った日本は野心を失ったかのよう」開催国撃破で英紙が痛烈皮肉。「ファンがいなかったことが唯一の救い」

2021年07月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誰もいないサッポロ・ドームでのイライラする夜は…」

開催国・日本にとって、地元の大声援はこれ以上ない力となるはずだったが…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本女子は7月24日、東京五輪のグループステージ第2戦で、イギリス女子と札幌ドームで対戦。押し込まれるも何とか凌いでいたが、74分、ゴール前へのふわりと浮かせたクロスにGK山下杏也加が飛び出すも、その前で相手エ-スのエレン・ホワイトにヘッドで押し込まれ、0-1で敗れた。

 この結果に英紙『Daily Mail』は、「偉大なプレーヤーは予期せぬところで攻撃を仕掛けてくるものだ」と得点場面に賛辞を寄せている。

「それまで何事もなかった74分に、ルーシー・ブロンズがクロスを上げたとき、何かを期待していた人はほとんどいなかったと言っていいだろう。つまり、ホワイト以外の誰もがそうだったのだ。チリとの初戦でも2ゴールを奪ったマンチェスター・シティのストライカーは、自らの出番を感じていた。

 ゴール前にいたアヤカ・ヤマシタがわずかに躊躇しただけで、チャンスを掴んだのだ。マークを外したホワイトはDFの前に出て、巧みなフリックで、立ちはだかったストッパーの上を越えてファーサイドのゴールに流し込んだ」
 
 また、新型コロナウイルスの影響で無観客試合が強いられているなかで、「ファンがいなかったことが唯一の救いだ」と、皮肉たっぷりに開催国撃破の要因も伝えている。

「誰もいないサッポロ・ドームでのイライラする夜は、ゴールレスの膠着状態になるかと思われた。大観衆を失った日本は、まるで野心を失ったかのようだった」

 宮城スタジアムで行なうチリとのグループステージ最終戦では、制限付きではあるものの有観客開催を予定。サポーターの後押しも力に、日本は意地を見せることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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