【グループA第2節展望】守備安定のメキシコを日本はどう崩す? フランスは南ア戦で“チーム”になれるか

2021年07月24日 河治良幸

堂安とアギーレのマッチアップは要注目

状態が戻りつつある三笘。勝負所のジョーカーとして期待される。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

▼フランス×南アフリカ
(7月25日/17:00キックオフ@埼玉スタジアム2002)

 ともに絶対負けられない試合となる。メキシコに1-4で完敗したフランスだが、攻撃の組み立て自体はそれほど悪くはなかった。ただ急増チーム感が否めず、ディテールの連係面では固定的なメンバーで継続的にチームを作ってきたメキシコに完全に上回られた。

 ただ1試合で大きく変わる期待も高く、タレント集団がどこまで"チーム"になれるか。オーバーエイジのアンドレ=ピエール・ジニャクは唯一の得点を挙げるなど好調で、南アメリカ戦でもゴールをこじ開けるキーマンになりそう。

 日本に0-1で敗れた南アフリカは引き続き守備的な5-4-1からワンチャンスを狙う形を徹底するのか。それとも3-4-3など、点を取るためにスタートからもう少し前に重心を置くのか。1トップのエビデンス・マクコパ、左サイドのルーサー・シンはもちろん、日本戦では守備の奮闘が目立った右のタボ・セレにも注目だ。
 
▼日本×メキシコ
(7月25日/20:00キックオフ@埼玉スタジアム2002)

 勝ったほうが準々決勝に大きく前進する。高水準の個人能力に加えて、組織力に絶対の自信を持つメキシコはオーバーエイジの守護神ギジェルモ・オチョアを後ろ盾に、4バックのライン統率が安定している。

 3トップのディエゴ・ライネス、エンリ・マルティン、フランス戦で先制ゴールを挙げたアレクシス・ベガは途中交代しており、そのまま日本戦でもファーストセットになるはず。途中出場から終盤に4点目を決めたウリエル・アントゥナなど、サブメンバーも質は高い。

 日本はオーバーエイジの吉田麻也と酒井宏樹がロンドン五輪でメキシコに敗れた因縁もあるが、獅子奮迅の働きが期待される。メキシコの左サイドバックはパチューカで本田圭佑の同僚だったエリク・アギーレ。攻守のデュエルに強く、堂安律とのマッチアップは要注目だ。初戦はベンチ外だった三笘薫が回復を示しており、勝負所のジョーカーとして期待される。

文●河治良幸

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