リオでは苦い経験も…五輪初戦の難しさを知る遠藤航が、試合中に意識していたポイントとは?

2021年07月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「思った以上に落ち着いていた」

遠藤は素早いプレッシャーで、南アフリカの攻撃を対処していた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 U-24日本代表は7月22日、東京五輪のU-24南アフリカ代表戦に臨み、1-0で勝利した。

 前半から日本のペースだったものの南アフリカの堅守を崩せず。0-0で迎えた後半に、久保建英のシュートがネットを揺らして1-0で辛勝した。

 右ボランチで先発出場した遠藤航は、前半の38分に相手との競り合いからイエローカードをもらったが、終始落ち着いたプレーでボールを回収。狙い澄ましたロングフィードも見せ攻守で安定していた。

 今日の試合について遠藤はこう振り返った。

「前半は我慢する場面だと考えていて、後ろで失点しなければ0-0でも良いと思っていました。後半に入りもっと相手が落ちてきてから、チャンスメイクができるようになりましたし、1点取って勝利したのは大きいです」
 
 今まで苦しめられた"初戦の難しさ"に対して「自分のところでの警戒」や「長いボールを蹴った後のセカンド」を特に重視し、ポジショニングについては「攻撃での立ち位置をうまく抑えるのを意識」したという。

 前回大会の初戦はナイジェリアとの撃ち合いの末4-5で敗れ、グループリーグ敗退の要因にもなった。これを経験した遠藤だからこそ、この南アフリカ戦でのセカンドボールやポジショニングへのこだわりが見えた。

 また、南アフリカ側にコロナ陽性者が出たアクシデントに対し「試合をやる前提で準備してきたので惑わされずシンプルにチームを出せた」とコメント。本番を迎えたチーム全体の緊張感については「0ではなかったと思いますが、思った以上に落ち着いていた」と話した。

 次節は、7月25日に埼玉スタジアム2002でメキシコと対戦。初戦勝利の勢いのまま連勝を果たせるか。日本代表への期待が高まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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