「絶対に浦和に帰りたい」長谷部誠が同期の平川忠亮に明かした欧州挑戦当初の想い。今後の日本復帰については…

2021年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プレーヤーとしては常にオープン」

浦和への感謝も語った長谷部。スペシャル対談では意外な一面も明かされている。(C)SOCCER DIGEST

 2018年シーズンをもって現役を引退した浦和レッズのレジェンド、平川忠亮(現浦和コーチ)の引退試合『三菱重工カップ』が7月22日に開催される。

 浦和は当日の試合中継をはじめ、各種デジタルコンテンツを有料にてオンライン配信し、事前のスペシャルコンテンツ「当日まで待てない!!」では、平川とゆかりのある同期、先輩、恩師、友人たちとの対談が企画されている。 

 そんな同企画に満を持して登場したのが長谷部誠だ。

 清水商(現・清水桜が丘高)、筑波大を経て2002年に大卒で浦和に加入した平川と、藤枝東から同年に高卒ルーキーとして加入した長谷部は、年齢こそ違えど同期。同じ時期に浦和の寮で生活を送り、当時免許を持っていなかった長谷部は、同じく免許のなかった同期の坪井とともに、平川の車で毎日のように練習場へ向かっていた仲だという。

 そんなふたりの対談で長谷部は浦和に対する感謝と現在の心境を吐露した。

 長谷部は「分かんないもんっすね、サッカーって。自分もこんな長くやるとは絶対に思ってなかったし」と切り出すと、2007-2008シーズンの欧州初挑戦時をこう振り返った。

 浦和から2年半の契約で当時ドイツ1部のヴォルフスブルクへ移籍した当初は、「ド田舎で、言葉も通じなくて、ご飯も美味しくないから、行った次の日ぐらいに2年半後に絶対に日本に帰ろう。絶対に浦和に帰りたいと思っていました」と明かす。
 
 ふたりが入団した2002年は、ハンス・オフト監督の下、福田正博と井原正巳らレジェンド戦士たちが現役最終年を送っていた。

 37歳となった今もドイツの最前線で戦い続けている長谷部は、「(入団初年度は)福さん、井原さんが34、5くらい。あのころ、この人たちがこの年齢でサッカーやっているのは信じられないと思っていたのが、意外と自分がそうなっちゃった」として、平川が引退した39歳まで、「あと2年は頑張りたい」と宣言した。

 今後について話題が及ぶと、「プレーヤーとしては常にオープン。ドイツでは32くらいから毎年1年契約。その年良くなかったら(契約が)切られるという状態で、ここ4、5年続いている」と説明。

 さらに、「日本でもしプレーするとなっても、自分のなかでプレーの質は求めなければならない。それができる自信があればやるかもしれない」として、「いつか何らかの形で浦和に関われれば」と古巣への愛情も明かした。

「高校を卒業してから6年間、プロサッカー選手としての礎を築いてくれた場所。飛躍させてくれた場所でもあるので、本当に感謝してもし切れないクラブ。サポーターの力は間違いなくすごく大きな影響を受けたので、本当にいつも自分の心の中にあるクラブです」

 同コンテンツの後編では、同い年で静岡学園出身の永田充(現・文化シャッター株式会社に勤務)が加わった3人でのトークも展開しており、貴重な話題が盛りだくさんだ。

「行く行くは監督を目指す」「(チームを)勝たせられるような監督になりたい」と明かす平川の引退試合「三菱重工カップ」は7月22日、浦和駒場スタジアムで、17時キックオフ予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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