「彼は比較されることを望んでいない」古橋亨梧の加入は“中村俊輔の再来”ではない? 現地紙記者が見解

2021年07月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

現地サポーターは加入の知らせに盛り上がりを見せ…

古橋(左)には現地でレジェンド・中村(右)のような活躍を期待する声も上がっている。(C)Getty Images

 7月16日、日本代表FW古橋亨梧が、Jリーグのヴィッセル神戸から、スコットランド1部のセルティックに完全移籍することで、クラブ間合意に達したと発表された。

 同クラブにはかつて、中村俊輔が所属。マンチェスター・ユナイテッド戦で決めた強烈なFKなど、レジェンドとして今もなお、その名は現地ファンの間で語り継がれている。

 日本人ストライカー獲得の知らせに、セルティックのサポーターは大いに沸いている。公式SNS(Twitter、インスタグラム)には歓迎のコメントが700件以上殺到し、「ナカムラ二世だ」「僕は定期的に日本のリーグを見ているけど、彼はとてもいいチョイスだと思う」「セルティックニショメイシテイタダキ、アリガトウゴザイマス」といった声が集まった。

 だが、現地紙『The Scottish Sun』のマーク・ウォーカー記者は、過去の古橋の発言を引用し、「彼は誰かと比べられることを望んでいないようだ」と伝えている。
 
「26歳の日本人ストライカーは、グラスゴーに来た中村俊輔がエスパニョールに移籍するまでの4年間で、6つのトロフィーを手にした先輩の足跡をたどることになる。(ちなみに彼は43歳で横浜FCで今もプレーしている!)

 だが、中村と比較されることを、古橋自身は望んでいないようだ。彼は過去に『僕は自分の名前を歴史に刻みたい。誰かになりたいわけではない』と語っている。彼のプレースタイルはスピードがあって爆発力があり、前線であればどこでもプレーできると自負し、そして、何よりも負けず嫌いだそうだ」

 加えて、古橋のキャリア観には、やはり神戸で競演したアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ、ルーカス・ポドルスキらの存在が影響していると指摘している。

「日本人プレーヤーは『彼らとプレーするようになってすべてが変わった』と発言している。『伝説的な存在と一緒にプレーすることが、最初は信じられなかった。でも一緒にプレーすることで信じられないほどの経験と学びを得ることが出来た。すべてが宝物になった』と語る彼は、奇しくも、中村がたどった道、ラ・リーガでのプレーを目標に掲げているのだ」

 すでに現地で非常に大きな反響を呼んでいる日本人プレーヤーの加入。チームは元横浜F・マリノス監督のアンジェ・ポステコグルー監督のもと、まずチャンピオンズ・リーグ予選に臨み、レンジャーズに奪われた王座奪還を目指すことになる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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