【J1展望】1stステージ・10節|柏 - 浦和|つなぐスタイル同士の一戦を制するのは? 浦和はリーグ新記録となる開幕14戦無敗が懸かる。

2015年06月02日 サッカーダイジェスト編集部

柏――首位チームを叩いて上昇の足掛かりを。 浦和――“地上戦”には一日の長がある。

故障者/柏=増嶋、桐畑 浦和=石原、加賀
出場停止/柏=エドゥアルド 浦和=那須

J1リーグ・10
柏レイソル – 浦和レッズ
6月3日(水)/19:00/日立柏サッカー場
 
 
柏レイソル
リーグ成績(14節終了時):15位 勝点13 3勝4分5敗 15得点・17失点
※ACLの日程のため2試合未消化
 
【最新チーム事情】
●出場停止のエドゥアルドに代わり、中谷の起用が濃厚。
●前節欠場した武富の戦列復帰の可能性あり。
●FC東京戦の不甲斐ない敗戦を受けて、逆に浦和戦へ懸ける選手たちのモチベーションがアップ。
 
【担当記者の視点】
 5月のリーグ戦は2分2敗と勝ち星がなく、2試合未消化とはいえ15位と危機的な状況に陥った。その4試合で挙げた得点が前節のFC東京戦でのPKの1点のみという数字が示す通り、攻撃的なサッカーを掲げながら開幕当初のような躍動感が見られず、選手間のイメージにずれが生じている点が現在の不振の原因である。
 
 ACL水原戦の第2戦と前節のFC東京戦を欠場した武富に、起用可能な目途が立っており、あとは吉田監督とメディカルスタッフの判断次第ではある。出場の可能性は五分五分といったところだが、ここ数試合の攻撃の迫力不足を考えると、アクセントをもたらせる武富を起用できるか否かは、大きなポイントのひとつだ。
 
 守備面ではエドゥアルドが出場停止で、おそらく中谷が起用されるだろうが、アカデミー出身の中谷にはビルドアップや連係面でエドゥアルドを上回る部分も少なくなく、また違った特長をチームに与えてくれそうだ。
 
 昨年までは同じシステムを用いてミラーゲームに持ち込んだが、今季は柏のスタイルを貫いて浦和に挑む。ここで首位チームを下せば、上昇の足掛かりを掴めるとあって、選手のモチベーションは非常に高い。


浦和レッズ
リーグ成績(14節終了時):1位 勝点33 10勝3分0敗 29得点・11失点
※ACLの日程により1試合未消化
 
【最新チーム事情】
●リーグ新記録の開幕14戦無敗が懸かる。
●那須が出場停止。選手起用のプランは2通り。
●互いにつなぐスタイル。"地上戦"は望むところ。
●李は古巣・柏でのゲームに強い思い入れ。
 
【担当記者の視点】
  "鬼門"と呼ばれたアウェーの鳥栖戦で大勝し、勢いに乗る浦和。3日はACL出場チーム同士のゲームが組まれ、リーグ新記録となる開幕14戦無敗を懸けて柏と対戦する。
 
 今節は那須が出場停止となり、プランは2通りだ。永田を3バックの中央に起用するか、阿部を下げてボランチに青木を入れるかだ。
「試合での最初のタッチを大事にしたい」(永田)
「いつもどおりゲームに入れば問題ない」(青木)
と、どちらを選択してもスムーズに立ち上がることが鍵だ。いつも以上に最初の15分が大切になる。
 
 柏は吉田監督が就任した今季、ショートパスを多用するスタイルで戦っている。それについて「つなぎがしっかりしている分、プレスは掛けやすい」と、浦和の選手たちは歓迎ムード。グラウンダーのボールが多い"地上戦"は浦和に一日の長があり、戦いやすいはずだ。
 
 7日の清水戦を含めた連戦であり、特に前線は誰が出場してもおかしくない。その中で、柏在籍経験がある李は「あのスタジアムには思い入れがある。良いパフォーマンスとゴールを見せたい」と、力を込めた。
 
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