「理解できない」ペップがラ・リーガ会長に苦言!「プレミアから学ぶべきだ」

2021年07月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ラ・リーガとプレミアの現状を比較

母国リーグに苦言を呈したペップ。(C)Getty Images

 ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、「国が所有するクラブ」が多額の金を投じているとし、マンチェスター・シティを批判してきた。だが、シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は、テバス会長がプレミアリーグから学ぶべきだと話している。

 米スポーツチャンネル『ESPN』によると、グアルディオラは「アジアでも見られるプレミアリーグは、ラ・リーガよりもうまく運営されている」と話した。

「テベスは学ぶ必要がある。彼は他国でもっとうまく商品を売れるかもしれない。人々は(クラブの支出に)文句を言うが、その投資のおかげで他国の他クラブたちは続けられる。ただのビジネスで投資が悪いことだとされるのかもしれないが、理解できない。世界中のクラブに影響するからだ」

 ペップは「オーナーたちが投資を望み、経済的に強いマンチェスター・ユナイテッド、シティ、チェルシー、リバプールといったクラブが、ファンのために成長を続けられるように再投資を続けることを望んで何が問題だ?」と述べている。

「ファイナンシャルフェアプレーのように、いつもUEFAからのコントロールがある。よりうまく商品を売れば、人は放映権により払う。だれよりも知っており、賢く、ほかのビジネスを絡めるテバスは、それを学ぶべきだ」

 そうすることで、リーガのクラブは恩恵を受けるというグアルディオラは、「バルセロナやレアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、バレンシアは、必要なことに投資するためのリソースをもっと手にできるかもしれない。行きすぎれば処分されるが、そうでない限りは望むようにさせるべき」と続けた。

「もしもわれわれが1億ユーロ(約125億円)でバルサやマドリーの選手の獲得を望んだら、彼らは文句を言わないだろう。喜ぶはずだ」

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 これを受け、テバス会長はツイッターで「わたしは毎日プレミアリーグから学んでいる」と返した。

「サッカーにおけるマクロ経済学や、人件費高騰における国が所有するクラブの影響、ターゲット層やペイパービューテレビ、中国などについて、少し教えてもらえると良いのだがね。そして、スポーツ仲裁裁判所での(シティの)無罪放免に関するニュースもあるだろう」

 新型コロナウイルスの影響で経済的な打撃が騒がれ、スーパーリーグ設立構想という騒動もあった。経済的な側面から、サッカーはどういう道を進んでいくのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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