「覚悟はしてたけど…つらすぎ」鳥栖の豊田陽平が惜しまれながらも栃木に完全移籍!「帰って来て欲しい」

2021年07月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「豊田選手がいたから今のサガンがある」

「鳥栖の象徴」豊田が栃木に完全移籍。「プロの世界の中で戦い続けていきたい」と決断した。写真:塚本凛平(サッカーダイジェスト写真部)

 サガン鳥栖は7月5日、FW豊田陽平の栃木SCへの完全移籍を発表した。

 石川県出身の豊田は星稜高を卒業後、2004年に名古屋グランパスに加入。以後、モンテディオ山形、京都サンガF.C.を経て、10年に鳥栖に移籍。18年に韓国の蔚山現代FCに新天地を求めるも、翌年に鳥栖に復帰して現在に至る。

 今季ここまでリーグ戦では3試合に出場し、プレータイムはわずか8分と、思うような活躍を見せることができていなかった。自身にとってJリーグでは5クラブ目となる栃木への完全移籍を決断した36歳のストライカーは、クラブの公式HPで次のようにコメント。

「いつもサガン鳥栖へ、どんな時でも熱い熱い応援をいただき、ありがとうございます。この度、豊田陽平は栃木SCへ完全移籍する決断をしましたことを報告させていただきます。

 サガン鳥栖でプレーして12年。J2得点王、J1昇格、Jリーグベストイレブン、日本代表選出など多くの経験と成長がサガン鳥栖と共にありました。そしてサガン鳥栖で過ごした全ての時間が特別なものであり、どんな時も自分の背中をしっかりと押してくれたのはサガン鳥栖サポーター皆様の存在でした。

 サガン鳥栖サポーターの皆様と共に味わった感動の日々は、どんなに苦しい時でも正々堂々と真っ直ぐに進んで行きたい自分の気持ちに寄り添ってくれるものでした。そんな思いを背負ってプレーすることができた自分は本当に幸せでしたし、これからも皆様と共に喜びを分かち合っていきたいと思う気持ちは変わりません。

 ただ自分自身がその気持ちに応え、表現ができるのは、最後の最後までピッチの上で戦い続け、泥臭くても、勝負にこだわり続け、ゴールにこだわり続ける姿であるとも思っています。皆様に支えてもらった日々のことを考えるとこれまでにないくらい苦渋の決断ではありましたが、皆様の思いを感謝に変えて、プロの世界の中で戦い続けていきたい、自分自身を表現し続けていきたいと思い移籍を決意いたしました。
 
 本当に大きく大きく成長をさせてもらった皆様に感謝の気持ちしかありません。そしてまだまだ言いたいことも伝えたいこともたくさんあります。ですが、これからの自分自身の姿を見てもらうことで豊田陽平からの気持ちを受け止めていただければありがたいです。

 最後に、サガン鳥栖を愛してくださる皆様、本当にありがとうございました」

 クラブの公式ツイッターでも今回の移籍が報じられると、「ありがとうトヨ」「鳥栖の象徴だから引退するまで鳥栖にいると思ってた」「どんな形でも良いから鳥栖に帰って来て欲しい」「豊田選手がいたから今のサガンがあるのは間違いない」「覚悟はしてたけど…つらすぎ」「豊田=鳥栖という大きな存在だった」「何度も何度も助けられた」といったコメントが寄せられた。

 自身にとっては11年シーズン以来となるJ2の舞台で、自慢の決定力、勝負強さを存分に発揮してほしい。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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