冨安健洋に芽生えるリーダーの自覚。キャプテン吉田麻也を「頼ってばかりではなく、超えるような選手」に!

2021年07月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

五輪代表は7月5日から直前合宿をスタート

五輪本大会では背番号「14」に決まった冨安。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 東京五輪への活動がいよいよ始まった。

 U-24日本代表は7月5日、静岡県内でトレーニング合宿を開始。同日、冨安健洋がオンライン上で取材に応じた。

 冨安は5、6月の代表活動で、A代表として招集されていた5月28日のミャンマー代表戦を欠場。その後U-24代表として行なった6月3日のA代表戦ではベンチ入りしたものの、出場機会はなし。さらに5日のU-24ガーナ代表戦では先発するが、58分にピッチを後にしていた。その後9日には左ひざの負傷のためチーム離脱が発表されるなど、怪我の具合が懸念されていた。

 そんな冨安は、「しっかり休めて、怪我を治すことができたので、良い状態です」として、「普段よりも家族と過ごす時間が多かったので、上手くリフレッシュできた。最初の1週間はサッカーのことを考えずに過ごせた。シーズン後に帰ってくる機会はあったけど、いつもより長く休むことができた」と故郷福岡で過ごし、順調に回復していると明かした。
 
 そんな冨安には、A代表でもコンビを組む吉田麻也との鉄壁の守備に期待が高まる。相棒の吉田については、「A代表でもずっと横で組ませてもらっている。そういう先輩が五輪に来てくれてうれしく思っています。ただ、頼ってばかりではなく、超えるような選手が出てこないと、これからの日本のサッカーを考えると駄目だと思う。良いものを吸収しながら、そういう存在になっていきたい」

 五輪世代の22歳ながら、A代表でも主力のひとりとなっている冨安には、日本を牽引するリーダーシップも芽生えているようだ。

「チームとして金メダルという目標を掲げているので、僕もピッチの上で貢献できれば」と語る冨安は、「普段セリエAでやっているので、世界的に見てもレベルの高い環境でやっている。気負うことなく普段通りプレーできれば良いと思います」と自信も覗かせた。 

 U-24日本代表は今後、7月9日まで静岡で合宿を行ない、その後の12日のU-24ホンジュラス代表戦、17日のU-24スペイン代表戦を戦い、22日にスタートする東京五輪の初戦、南アフリカ戦を迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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