五輪参戦“綱引き”決着へ!リバプールと交渉難航のサラー、本人自ら口説き落としへ「この2日間で方法を見つける」

2021年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

五輪直前のトレーニングキャンプ参加は拒否される

エジプトの象徴、サラーの東京五輪参戦はあるのだろうか。(C)Getty Images

 果たしてモハメド・サラーは東京に来るのだろうか――。スペイン紙『AS』が6月23日付けで、スパースターの東京五輪参戦の可能性について伝えている。

 爆弾発言があったのは、3か月前の3月。エジプトU-24代表を率いるショーキー・ガリブ監督が「五輪メンバーにサラーを迎えたい。彼はそれを断っていない」と明かしたのだ。事実リバプールのエースは、モハメド・エルネニー(アーセナル)と共に、オーバーエイジとして同代表の暫定メンバーに含まれている。

 しかし、FIFA管轄のワールドカップと異なり、五輪にはクラブに派遣義務がないなかで招集へ大きな障壁となるのが、その日程(7月22日から8月7日)だ。終了からわずか1週間後にプレミアリーグの開幕戦を控えており、プレシーズンとは丸被りに。休養面でも不十分となり、リバプールのユルゲン・クロップ監督が首を縦に振ることは考えづらい。
 
 そんなエジプトの"国家問題"だが、『AS』によれば、最良の結果を出すためには、これからの48時間が重要になるという。同国サッカー協会のアフメド・メガヘド会長は、現地メディアのインタビューで「我々はサラーと再び話をしたが、彼は問題解決のためにリバプールの技術スタッフと新たな試みを行ない、この2日間で方法を見つけると言っている」と主張。自身はもちろん、サラー本人も五輪出場の希望を捨てていないことを明かしている。

 ただ一方で、交渉が決して容易ではないことも認識しており、メガヘド会長は以下のように認めている。

「サラーが五輪に参加することが不可能だとは言いたくないが、難しい。サラーは、最後のトレーニングキャンプで五輪チームに加わることに合意した。しかしリバプールに彼の合流の許可を得るために連絡したところ、シーズンの開幕で選手を失いたくないという理由で、この提案は拒否された。彼らはアフリカ・ネイションズカップが開催される来年1月にも、プレミアリーグの多くの試合で彼を頼ることができなくなるからね」

 東京五輪でグループCに入ったエジプトは、スペイン、アルゼンチン、オーストラリア(対戦順)と同居。ワールドクラスのストライカーの有無が、チームの総合力を大きく左右することは言うまでもない。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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