「それぞれが甲乙つけ難い」3試合で4選手を使い分けた守護神争いに横内監督が悲鳴!「代表に来ても計算できる」

2021年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

3選手が代表活動前のリーグ戦でフル出場

6月の活動では4選手全てが起用されたGK。左上から時計回りに沖、鈴木、大迫、谷。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 U-24日本代表を率いた横内昭展監督から嬉しい悲鳴が聞こえてきた。

 東京五輪を目指すU-24日本代表は6月12日、国際親善試合のジャマイカ代表戦を豊田スタジアムで行ない、4-0で勝利を収めた。

 32分の久保建英のゴールにはじまり、遠藤航、上田綺世、堂安律とタレントたちが次々と得点を奪った攻撃陣もさることながら、試合後に横内監督は、「どういった相手にでも勝ってゼロで終わるということ、先に点を取ってゼロで終わるということが非常に収穫だったと思います」と完封した守備も称賛した。

 オーバーエイジの吉田麻也、遠藤、酒井宏樹の3選手が加わったことで飛躍的に安定感を増したのは言うまでもないが、ここにきてその安定感を担保しながらも熾烈なメンバー争いに発展しているのがGKだ。

 6月に行なわれた3試合では、3日のA代表戦で大迫敬介と沖悠哉を前後半で使い分け、5日のガーナ戦では1試合を通して谷晃生を起用。さらにこの日のジャマイカ戦では前半に谷、後半は鈴木彩艶にスイッチしている。

 指揮官はGKたちについて、「この4人に関してはJリーグでほぼレギュラーポジションを取っている選手。近年オリンピック代表でそういう感じは少なかったと思う」と振り返るほどハイレベルな守護神争いになっているという。
 
 実際に大迫は広島で19試合、谷は湘南で、沖も鹿島で17試合に出場し、消化試合に差があるものの、代表招集までのJリーグ全試合に出場している。また、18歳の鈴木はここ5試合のみの出場ながら、ポジション争いをしているライバルは、3月にA代表にも招集されていた西川周作だ。

 それぞれのクラブで充実の時を過ごす4選手に「そういう意味では各クラブで経験を積んできている選手たちなので、ある程度みんな、代表に来ても計算できるプレーをやってくれる。本当に4人それぞれが甲乙つけ難いプレーを今回の活動でもやってくれたなと思います」とこの代表活動中もハイパフォーマンスを続け、メンバー選考に向けて頭を悩ませているという。

 7月22日から始まる東京五輪本番に向けて、6月中には最終メンバーを発表するというU-24日本代表。A代表と兼任する森保一監督に代わって5、6月の代表活動で指揮を執った横内昭展監督は、「骨格はある程度見えてきたと思います。スタッフ、監督含めて、見直しながら考えていきたい」とし、「森保監督とA代表の活動を終えてから、話をしながら決めていきたい」と本番前の大仕事に取り掛かるという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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