仏代表に不穏な空気が!同僚に不満発言のジルーにエムバぺが敵意むき出し。指揮官は事態の収集を図るも…

2021年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

15日にドイツとのグループステージ初戦を迎える

衝突が報じられているジルー(左)とエムバぺ(右)。事態に収拾はつくのか。(C)Getty Images

 2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)で、アントワーヌ・グリエーズマン、キリアン・エムバぺ、オリビエ・ジルーら強力攻撃陣を擁し、5大会ぶり2度目の優勝を果たしたフランス。それから3年、熟成のうえ、カリム・ベンゼマというラストピースも加えた世界王者は、現地時間6月11日に開幕を迎えるEUROでも優勝候補筆頭と目されている。しかし、ここにきて不穏な空気が漂っている。

 発端となったのは、8日に行なわれたブルガリアとの親善試合(〇3-0)後のことだ。途中出場で2ゴールを挙げたジルーが、インタビューに応じた際に、チームメイトから受けたパスの数に対する不満を露わにしたのだ。

 英紙『Daily Mail』が現地メディア『RMC Sport』の内容をもとに伝えたところによると、エムバぺは先輩のこの発言に激怒。記者会見を開き、モノを申そうと考えていたが、ディディエ・デシャン監督に拒否されたという。
 
 その後、ジルーは10日の練習でエムバぺに誤解を解こうとするも、パリ・サンジェルマンのスターは敵意を持ったままだったようだ。

 それに対し、軋轢がチームに悪影響を及ぼすことを懸念した52歳のフランス人指揮官は、ミーティングを実施し「前に進むことが重要だ」と収拾を図る事態に。だが、22歳の若武者は不機嫌なままで、2人の間の緊張感は拭えず。開幕を間近に控えながら、レ・ブルーに暗い影を落としかけない状況となっている。

 2010年の南アフリカW杯では、ニコラ・アネルカがレイモン・ドメネク監督と衝突して帰国させられるなど、チームは内部崩壊し、2敗1分でグループステージ最下位と散々な結果に終わったフランス。苦い記憶を思い出すファンも少なくなさそうだ。

 なお、"死の組"と称されるグループFに入ったフランスは、15日にドイツ、19日にハンガリー、23日にポルトガルと激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】第1回大会は1930年!FIFAワールドカップ歴代優勝国を紹介!(1930~2018)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事