【J1採点&寸評】松本×横浜|横浜が圧巻の強さで松本を寄せ付けず。4連勝達成で4位に浮上!

2015年05月24日 長谷川遼介

それぞれチャンスメイクはまずまずだったが…。

【警告】松本=オビナ(17分) 横浜=アデミウソン(90+4分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】アデミウソン(横浜)

【試合内容】
 幸先良く先制点を奪った横浜が、松本を寄せ付けず3-0で完勝した。
 
 互いにボールの収まりどころがないまま迎えた8分、エリア内での浮き球をアデミウソンが右足で豪快に叩いて先制弾を突き刺す。その後、横浜はアデミウソンを軸に齋藤、藤本らが絡んだパスワークで松本ゴールを脅かした。
 
 31分には、スローインの流れから齋藤がドリブルでカットイン。これは相手のタックルに阻まれるも、そのこぼれ球を中町が流し込み、横浜がリードを2点に広げる。
 
 後半も横浜が主導権を握り、松本はパワープレーを仕掛けるも相手の堅守を崩せず。逆に90分に藤本がダメ押しの3点目を決め、4連勝を達成した。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・13節

【J1寸評&採点】全8試合の評価をチェック!

【チーム採点・寸評】
松本 5
攻守ともに持ち味を出せないまま、90分間を過ごしてしまった。ロースコア勝負に持ち込みたかったが、序盤に先制点を与えたのがゲームプランに大きく影を落とした。反町監督も「完敗と言わざるを得ない試合」と肩を落とした。
 
横浜 7
アデミウソンを軸に齋藤、藤本、三門らの変幻自在なパスワークで松本を翻弄した。早い時間帯に先制し、以降も敵陣でボール支配を続ける理想的な試合運びを見せた。守備面でもピンチらしいピンチはなかった。
 
【松本|採点・寸評】
GK
1 村山智彦 5.5
3失点はいずれも質の高いシュートだったが、そのなかでも1本は止められるはずだった。
 
DF
30 酒井隆介 5
カウンターに対するケアはほぼ問題なかったが、試合を通じて低調な出来だった。
 
4 飯田真輝 5.5
浮き球の競り合いは制するも、クリアミスから先制点を献上してしまった。存在感は薄かった。
 
2 大久保裕樹 5
中央へ切り込んでくる齋藤に手を焼き、結果的に2失点目に関与した。
 
MF
3 田中隼磨 5.5
スプリント36回と持ち前の運動量を発揮。結果には結び付かずも、何度か好機を作った。
 
8 岩上祐三 5.5
オビナへの好配球を含め、チャンスに絡んだが決定的な仕事はできなかった。
 
6 岩沼俊介 5
アデミウソンのゴールには身体を寄せたのだが……。マッチアップでも苦戦した。
 
11 喜山康平 5
ハードワークの部分では時折、存在感を見せたものの、課題のパス精度に難があった。
 
5 岩間雄大 5.5
多彩な攻撃を繰り出す横浜に対して終始、後手に回った。2失点目も齋藤を止め切れず。
 
22 前田直輝 5.5
オビナとの連係は試合ごとに良くなっている。ただ、この日は持ち味を出す機会に恵まれなかった。
 
FW
9 オビナ 5.5
もう少しロングボールを収めて起点となれるはず。シミュレーションによる警告は余計だった。
 
交代出場
MF
20 石原崇兆 5.5
左ウイングバックで入り、右シャドーでもプレー。スペースへのドリブルで二度、チャンスを演出。
 
MF
39 阿部吉朗 5.5
前節同様に得点を期待されたが、バイタルエリアでのプレー自体が少なかった。
 
MF
16 鐡戸裕史 -
限られた出場時間のなかで実力を発揮できず。変化をもたらせなかった。
 
監督
反町康治 5.5
相手の攻撃陣に対する守備戦術の落とし込みが不十分だったか。課題の残る敗戦となった。

次ページ盤石の完勝劇を陰で支えたベテランCB。

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