「ここからのリスタート」J3降格圏に沈む大宮が霜田正浩新監督就任を発表!13日の栃木戦から指揮

2021年06月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

12戦勝利から遠ざかり、勝点11で21位に沈む

昨季まで山口を率いていた霜田新監督に、チームの再建が託された。写真:田中研治

 大宮アルディージャは6月7日、クラブの公式ホームページで霜田正浩監督の就任を発表した。

 大宮は昨シーズンJ2で15位と苦しい1年を過ごし、今季からはクラブOBでもある岩瀬監督を招聘。J1昇格を目指してシーズンに臨んだものの、一時は最下位に沈むなど、状況は好転せず、5月25日に同監督の解任を発表。後任決定までの間、佐々木則夫トータルアドバイザーが暫定監督としてトップチームを指揮していた。

 しかし、佐々木暫定監督の下で戦った16節・千葉戦(0-2)、17節・金沢戦(0-1)でも連敗。17節を消化した現在、勝点11で最下位相模原と同ポイントの21位に沈んでいる。

 そんな大宮がチーム再建へ白羽の矢を立てたのが、現在54歳の霜田氏だ。過去には日本サッカー協会技術委員長、日本代表ナショナルチームダイレクター・技術委員、ベルギーのシント=トロイデンのコーチなどを歴任し、2018年から昨季まで山口の監督を務めていた。今年2月には、松井大輔が移籍し話題となっていたベトナムのサイゴンFCで指揮官に就任したが、3月に解任となっていた。
 
 そんな霜田新監督は、クラブを通して以下のようにコメントした。

「大宮アルディージャを愛する全ての皆さまへ。このたび、監督に就任しました霜田正浩です。苦しいシーズンを送っている選手たちの躍動感を取り戻し、このクラブが培ってきた誇りを胸に、残り試合を大宮のために全力で闘うつもりです。

 ここからのリスタートですが、どの相手に対しても、全ての試合でチャレンジャーとして向き合い、日々のトレーニングから魂を込めた準備をしていきます。一つのボールを奪い合う執念、味方のために走ること、諦めずにボールを追うこと、チーム全員で同じ絵を描くこと。そして何より勝つことにこだわります。チームを取り巻く人たちが一丸になるためには、まず僕らがピッチから皆さんに伝えるものがなければいけない。それを皆さんに感じていただけるように、選手を信じて闘いますので、ぜひ応援をよろしくお願い申し上げます」

 また、クラブの佐野秀彦代表取締役社長は以下のようにコメントしている。

「現在のチーム状況を打開するために、選手個々の特長を引き出し、『勝負強さ』『目標に向かっていく力』『コミュニケーション力』など、強い気持ちで戦う意識をうえつける力に優れた霜田監督が就任します。霜田監督の豊富な経験と情熱によりチームに『戦う気持ち』を呼び起こし、まずは降格圏から抜け出すことを直近の目標として取り組みます。常に危機感を持って、残り25節をクラブに関わる皆さんと一丸となって戦い、全ての試合で最後の最後まで勝利を目指して戦ってまいりますので、引き続きの温かいご支援、そして熱い応援をよろしくお願い申し上げます」

 現在12試合勝利から遠ざかり、J3降格圏に沈むチームを浮上させることができるか。霜田新監督は、6月13日の18節・栃木戦から指揮を執る予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事